【クリストファー・クロスでこれまでに取り上げてきた和訳記事はこちらです】

2015年のクリストファー・クロスの来日公演で、この曲はアコーステッィクナンバーを演奏するコーナー(!)で歌われたのを覚えてます。

"若くしてこの世を去った友達のローラに捧げる…"というような紹介をして歌われたように記憶しています。ステージ後ろのスクリーンには女の人の写真が映し出されていました。

◆クリストファーのセカンド・アルバム「Another Page」からシングルカットされたこの曲は邦題は「忘れじのローラ」と付けられました。彼の優しいハイトーンボイスが生きるきれいな曲だという印象はありましたね。">All Right"が全米12位、"No Time For Talk"が全米33位が最高位ですので、この曲の全米9位は立派でした。

◆"ローラ"はクリストファーにとっての友達で実在の人物でした。

 ローラ・カーター(Laura Carter)は"デニソン大学"の大学生でスポーツはラクロスをしていました。事件の起きた1981年4月19日、彼女は18歳で、大学のホームカミング・ウィークエンドに帰省していました。夜に父親が車を運転、母親と友達二人が同席しており、ローラは後ろの席に座っていました。E.Broad Streetを走っているときに、突然の流れ弾が飛んできて、彼女は撃たれて命を奪われてしまいました…。(こちら事故を報道したNEWS

◆クリストファー・クロスのWebサイトのFAQに"Think Of Laura"を書いたときのことについての質問が出ていました。

"ローラはクリストファーの親友であり、彼がこの80年代初期に付き合っていた女性。彼女の想い出にこの曲を書いた"と書かれていました。

◆Wikipedia"Think Of Laura"では、もう少し詳しく、またちょっと情報が異なって書かれています。

 こちらではクリストファーはペイジ(Paige)という女性とお付き合いしていて、ローラはペイジの親友。ペイジを通じてクリストファーはローラと友達になってということです。アルバム「アナザー・ページ」のインナースリーヴに登場しているイスに座っている女性はローラではなくてペイジ。


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"Think Of Laura"は、親友ローラを突然奪われ、悲しみに包まれたペイジの心を癒し、ローラの想い出に書いた、という説明がありました。
 確かに、この曲の歌詞は、主人公自身も悲しみに包まれてはいるものの、ローラを想い涙をする女性を励ましているといった歌詞のように思います。今回はその設定で和訳しました。

クリストファーは毎年のようにビルボード・ライブに登場してくれますが、この曲は歌ったり、歌わなかったり...。この曲を歌ってくれた 2015年の来日公演は、日程が4月26~27日が大阪、4月29~5月1日が東京でした。ローラの悲しい事故が起きたのが34年前の4月19日でしたので、そのあたりのこともあったのでしょうかね。

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Songwriters CROSS, CHRISTOPHER C.
Lyrics © Universal Music Publishing Group

Released in 1984
US Billboard Hot100#9
From The Album"Another Page"

:原詞は太字

Hey Laura, Laura
Hey Laura, Laura


ヘイ ローラ
ヘイ ローラ

Every once in a while I'd see her smile
And she'd turn my day around
A girl with those eyes stared
through the lies
See what your heart was saying


ときどき あの娘の笑顔を見る
すると僕の毎日が がらっと楽しくなる
じっと何かを見つめてる彼女は
自分をごまかしてるんだ
見てごらん 心が何て言っているかを

Think of Laura
but laugh, don't cry
I know she'd want it that way
And when you think of Laura,
well, laugh don't cry
I know she'd want it that way


ローラのことを想い出すと…
笑うんだ 泣いちゃダメさ
だって彼女もそう思ってるから
ローラのことを想い出すと…
そう 笑顔を見せてよ 泣かないで
彼女もそれを望んでるんだ

A friend of a friend,
a friend to the end
That's the kind of girl she was
Taken away so young
Taken away without a warning


友達のなかの友達
ずっとずっと友達
彼女のようないい娘が
あんなに若いのに命を奪われて
ほんとうに突然 命を奪われて

Think of Laura
but laugh, don't cry
I know she'd want it that way
And when you think of Laura,
well, laugh don't cry
I know she'd want it that way


ローラのことを想い出すと…
笑うんだ 泣いちゃダメさ
だって彼女もそう思ってるから
ローラのことを想い出すと…
そう 笑顔を見せてよ 泣かないで
彼女もそれを望んでる

I know you and you're here
In every day we live
I know her and she's here
I could feel her when I sing


僕はきみをわかってる
きみはここにいて
僕らは毎日生きているね
僕は彼女も知ってるよ
彼女もここにいるのさ
僕が歌うと彼女がいるのを感じるのさ

Hey Laura,
where are you now?
Are you far away from here?
I don't think so,
I think you're here
Taking our tears away


ねえ ローラ
きみは今 どこにいるの?
ここから遠いところかな?
僕はそうは思わない
きみはここにいて
僕らの悲しい涙をぬぐってくれる

Think of Laura
but laugh, don't cry
I know she'd want it that way
And when you think of Laura,
well, laugh don't cry
I know she'd want it that way
Well, I know she'd want it that way


ローラの想い出
笑うんだ 泣いちゃダメさ
彼女もそうなってほしいと
思ってるはずだよ
ローラの想い出
そう 笑顔を見せて 泣かないで
彼女もそれを望んでるんだ
そう 彼女もきっとそう思ってるよ

Hey Laura, hey Laura
I know, she wants it that way
Hey Laura, hey Laura
I know you want it that way
Hey Laura

ねえ ローラ ローラってば
きっと彼女もそれを望んでる
ねえ ローラ ローラってば
きっと彼女もそれを望んでる
そうだよね ローラ...

(Words and Idioms)
(every) once in a while=時たま, 時々.
turn around=好転する・がらりと変わる
without warning=出し抜けに;突然

日本語訳 by 音時

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◆"忘れじのローラ"が最高位9位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles For The Week Ending Februry 4, 1984

イエスに代わって、"カーマは気まぐれ"が首位に。ロマンティックスの寝言の歌は3位。4位"ジョアンナ"もヒットしました。5位"想い出のステップ"、6位"ブルースはお好き?"。

-1 2 KARMA CHAMELEON –•– Culture Club
-2 1 OWNER OF A LONELY HEART –•– Yes
-3 3 TALKING IN YOUR SLEEP –•– The Romantics
-4 6 JOANNA –•– Kool & The Gang
-5 5 BREAK MY STRIDE –•– Matthew Wilder

-6 4 I GUESS THAT'S WHY THEY CALL IT THE BLUES –•– Elton John
-7 8 RUNNING WITH THE NIGHT –•– Lionel Richie
-8 10 THAT'S ALL –•– Genesis
-9 11 THINK OF LAURA –•– Christopher Cross
10 12 PINK HOUSES –•– John Cougar Mellencamp


◆1986年 よみうりランドOpen Thearte East Liveでの"忘れじのローラ"。Glenn Freyとのジョイントでした。



◆Christopher Cross Think Of Laura Live 1998




◆おまけ)「アナザー・ページ」のミュージック・カセットの画像をネットで見つけたで懐かしくて貼り付けてしまいました。LPレコードにはない特典で「ニューヨーク・シティ・セレナーデ(Authur's Theme)」がA面ラストに収録されていてお得!(当時の2,500円は高かったよねえ)

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