クリスティンの訃報が、、涙。
安らかにお眠りください。
記事は以下、過去記事です。
「ファンタスティック・マック(Fleetwood Mac)」「噂(Rumours)」「牙(Tusk)」の頃のマックのライヴ映像はTVでもたまに流されてたので、ライヴを観たい観たいと思っていました。実際に1980年に来日してくれて、日本武道館で見られたときはほんと嬉しかったです。
フリートウッド・マックはリード・ボーカルが曲によって代わり、3人のうちほかの2人がバックコーラスをやるのですが、そのバックコーラスもスティーヴィーやリンジーはバックでも存在感があります。ボーカルをとる3人にクリスティンは入るのですが、特にステージアクションのようなことはしないんだよなあ。いつもキーボードの前に座り、演奏をしながら、定位置から離れない「職人」って感じがしました。
ドラムのミック・フリートウッド、ベースのジョン・マクビーは、ヒゲ・ハゲ(失礼)のおっさん組で「静」だとすると、「動」はスティーヴィーとリンジー。クリスティンは歌うんだけど「静」なんですよね。英国組と米国組の違いなのでしょうかね。
◆さて、クリスティンの歌うこの曲「You Make Loving Fun」なのですが、この曲の背景を調べていたら、とある話が出てきました。この歌はクリスティンが誰に向かって歌っているのでしょう?という話です。
(この曲のSongfactsより)
アルバム「噂」のレコーディング中にクリスティンとジョンのマクビー夫妻は離婚しました。クリスティンはバンドの照明技術者であるCurry Grantとの関係を曲にしました。ドラムのミック・フリートウッドは“ジョンは(そのことに気がつかず)彼女の犬のことを歌った歌だと思っていたんじゃないかな”と言っています(From Q magazine 2009)
*ネットに載っていたが、この人がCurry Grantという人らしい。
◆アルバム「噂(Rumours)」は大ヒットしたアルバムで僕も大好きです。そのなかの代表曲は必ず和訳していきたいと思っています。But、「Go Your Own Way」はリンジーからスティーヴィーに、また「Dreams」はスティーヴィーからリンジーに2人の関係について相手を皮肉っている曲ですし、この「You Make Loving Fun」はクリスティンが当時まだ夫であったジョン・マクヴィーの前で「(別な)男の人を好きになってしまった」と告白している歌。
うーむ、名作と言われているが、なんて怖いアルバムなんだ(-_-;)。
Songwriters MCVIE, CHRISTINE
Lyrics c Universal Music Publishing Group
Released in 1977
US Billboard Hot100#9
From The Album“Rumours”
:原詞は太字
Sweet wonderful you
You make me happy with the things you do
Oh, can it be so?
This feeling follows me wherever I go
優しくて素敵なあなた
あなたがしてくれることで
私は幸せになれる
ああ どうしてそんなことができるの?
どこにいこうとそんな思いに包まれるのよ
I never did believe in miracles
But I've a feeling it's time to try
I never did believe in the ways of magic
But I'm beginning to wonder why
奇跡なんて信じたことないの
でも試してみたい そんな気になってるわ
魔法にかかったことなんて一度もない
でも不思議な気持ちになり始めてる
I never did believe in miracles
But I've a feeling it's time to try
I never did believe in the ways of magic
But I'm beginning to wonder why
奇跡を信じたことなんて今までになかったの
でも試してみたいって気持ちになってるわ
魔法にかかるってこんな感じなの?
不思議な気持ちになり始めてるいる私なの
Don't, don't break the spell
It would be different and you know it will
You, you make loving fun
And I don't have to tell you
but you're the only one
お願いよ この魔法を解かないで
きっと違った私になれる
そしてあなたならできるのよ
あなた そうあなたが
私に愛する喜びを教えてくれる
“あなたが私の最愛のひと”
そんなことわざわざ言わないでも
通じてしまうのね
You make loving fun
(It's all I wanna do)
You make loving fun
(It's all I wanna do)
You make loving fun
(It's all I wanna do)
You make loving fun
(It's all I wanna do)
愛することの喜び
(ずっとそうしたかったの)
あなたが教えてくれた
(それが私の望んでいたこと)
愛することの素晴らしさ
(ずっと待っていたのよ)
あなたが教えてくれたの
(それが私の望んでいたこと)
日本語訳 by 音時
◆2020.1.29日のこちらの方のブログ記事より。
フリートウッド・マック、リンジー・バッキンガムが復帰することはないと語る
もうフリートウッド・マックは、元クラウデッド・ハウスのニール・フィンらを迎えて新しいスタートを切っていますので、可能性はないとは思っていましたが、ちょっとだけでも期待していたのが...今回で完全にないなあと理解してしまいました(残念)(*_*)。
◆“You Make Loving Fun”が最高位9位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles 17th December, 1977
「恋するデビー」が10週連続1位記録を樹立します。リンダが3位、5位と2曲チャートイン。プレイヤー「Baby Come Back」も上がってきています。「You Make Loving Fun」は9位を記録しますが、翌週は21位にダウンしてしまいます。
1 1 YOU LIGHT UP MY LIFE –•– Debby Boone (Warner Brothers / Curb)-16 (10 weeks at #1) (1)
2 3 HOW DEEP IS YOUR LOVE –•– Bee Gees (RSO)-13 (2)
3 4 BLUE BAYOU –•– Linda Ronstadt (Asylum)-15 (3)
4 2 DON’T IT MAKE MY BROWN EYES BLUE –•– Crystal Gayle (United Artists)-19 (2)
5 5 IT’S SO EASY –•– Linda Ronstadt (Asylum)-11 (5)
6 8 (Every Time I Turn Around) BACK IN LOVE AGAIN –•– L.T.D. (A&M)-10 (6)
7 7 WE’RE ALL ALONE –•– Rita Coolidge (A&M)-14 (7)
8 11 BABY COME BACK –•– Player (RSO)-12 (8)
9 10 YOU MAKE LOVING FUN –•– Fleetwood Mac (Warner Brothers)-10 (9)
10 12 HERE YOU COME AGAIN –•– Dolly Parton (RCA)-10 (10)
◆この曲がヒットしていた頃(1977年)のライヴ映像です。リンジーはピックなしで弾くから、あの音色になるんだな。スティーヴィーがほとんど映らないので存在感ないと思っていたら、最初からずっと「ギロ」(あのギー、チャ、チャと棒を洗濯板みたいので擦る楽器ね)を弾いていたんだな!←ちょっとしつこいくらい(笑)
◆1997年の再結成「The Dance」ツアーから「You Make Lovin'Fun」。安定感のある演奏。クリスティン姐さん節はさらに貫禄。スティーヴィーはまたもや画面にあまり映らない。「ギロ」の音もないので何してるのかと思ったら、コーラス、踊り?、タンバリンでした(一瞬映る)。
コメント
コメント一覧 (24)
私は、マックは『噂』からです。
Dreamsがチャートを上がってきたときに、
私のラジオだとよく聞こえなくて、
洋楽に詳しい高校の友人に、マックってどうなの?
と訊いたら大好きだよ。とてもいいよ。
と言われて、改めて聴きなおしてハマりました。
この曲、独特でいい曲だなあ…。
自分が一番音楽でワクワクしていた時期の真っただ中の曲でした。
スティーヴィーと対照的で地味なんだけど、
誰からも認められている職人的ミュージシャン。
それだけじゃないなあ。
上手く言えません。
僕は好きなアーティストが多いので、そう聞かれた際にはマックを上げることはあまりなかったのですが、今振り返ってみると…ずっと聴き続けてきたアーティストだし、クリスティンがもうこの世にはいないんだと思うと…青春が終わった感じすらします…(-_-;)。
。これからクリスティンの軌跡を追い、「ペンギン」や「神秘の扉(Mistery To Me)」の曲もいろいろ聴いていきたいと思いました。
70年代のクリスティンの曲ではこの曲"You Make Loving Fun"が一番です。イントロのキーボードからクリスティらしさ全開の曲でした。
80年代の曲ですと、一番はもう絶対"Litte Lies"です。あの3人のささやくようなボーカルは最高です。悲しいとともに残念でした。
クリスティン・マクヴィーさん、亡くなったんですね。
「噂」自体とてもよく聴いたアルバムでした。
フリートウッド・マックもこのバッキンガム・ニックス時代の作品がヒットしていましたね。ただし個人的にクリスティン・マクヴィーのマックはボブ・ウェルチ時代かなと思っています。ボーカルも二人で分け合っていましたし。最近では「噂」はほとんど聴きません。「ペンギン」とか「神秘の扉」とかをよく聴いていました。
私はFleetwood Macの中では彼女が一番でした。Say You Love Meで初めて彼女のことを知り、この曲でYou Make Loving Funで大好きになりました。
音時さんの言われる通りMacの中では静のイメージでほんわかするムードで動の二人に対して好対照の存在でそれが彼らの音楽の幅を広げていたと思います。
Lindsey Buckinhamも抜けた状況では彼らが再びツアーをするとは思えませんし、Christineがいないのであれば魅力も大幅減です。
最近もツアーをしており今後もまだ活躍すると思っていたのにです。
彼女の歌うこれらの曲やSongbirdを聞いてみたかった。
明日(今日)は1日中Macの曲を聴き続けます。
ただ「名詞」が歌詞、歌い出しにあるのは、なかなかないですね〜。僕も今度時間ある時に当時のチャートを眺めてみようかなとは思っております^_^。
何十年も気になる曲の手掛かりが、タイトルではなく出だしのフレーズだけとは、そそられます。
しかも、名曲が多かった76-78ですから、きっといい曲なのでしょうね。
イーブンタイ…はもしかしたら「eventide: 夕暮れ」でしょうか。
このタイトルのカーペンターズの曲はありますけど、もちろん関係ないですね。
有名どころの歌手でないので提供した情報だけではやはり特定は難しいですね。
3年分のチャートから追うしかないようですが、気の遠くなる作業です。
今後の洋楽の訳詞を楽しみに拝読させていただきます。
一回しか聞いたことがない曲なのですが45年も気になってしょうがない曲があるのです。
1976年から78年の間にNHK-FM日曜18時からの洋楽番組で、曲調はポップ、男性で歌い出しが「イーブンタイ・・・」(と聞こえました)で始まる曲で曲間の演奏で電子音のようなギター演奏(と思います)とこれだけしか覚えていないのですが、ビルボード100の下位にチャートされていて、ちょっと有名グループから脱退?してのソロと紹介されていました。
フリートウッドマックのメンバーかとも思い探したけど分かりませんでした。
唐突なコメント申し訳ありません。
久しぶりに「噂」聴きなおしました。
何なのでしょう。このアルバム。
初めて聴いた時からまだ魔法が解けない感じ。
あの二人は魔女だったのかなと思いました。
なんというアルバムでしょう。
とはいえ、アルバムはもちろんこの曲もイントロから大好きです。
それにしてもいろいろ出てきますね。
新メンバーを加え、アメリカ、カナダやヨーロッパではツアーを行ったようですね。日本公演は彼らが日本や、アジア、オーストラリアを重視してるかどうかーですよね(^_^;)。
https://www.setlist.fm/setlist/fleetwood-mac/2019/rogers-place-edmonton-ab-canada-639d4283.html
こちら昨年11月のコンサートセットリスト例です。ヒット曲も、彼らの経歴よりまんべんなく演奏、クラウデッドハウスやトム・ペティの曲も!リンジーのボーカル曲は、元クラウデッドハウスのニールフィンが歌ってるのかな。日本にもなんとか来てほしいですよね。
いつも楽しく読まさせていただいてます。
久々にLP「噂」を取り出して聞きました。
こんなドロドロ事情があったとは、知りませんでした。
もちろん離婚は知っていましたが。
このような裏ネタ(裏でもないか!)もよろしくお願いします。
フリートウッドマックは私も好きなバンドの1つです。
1977年の来日の時は、名古屋市公会堂へ行った覚えがあります。
確かどこかにコンサートパンフがあるはず!?
LPも「神秘の扉」から「ミラージュ」まではすべて買いました。
メンバーは変わってしまったけど、ぜひ日本にも来て欲しい。
最近、来日ないのはどうしてですか?
音時さん、ぜひ来日運動をお願いします。m(_ _)m