ラジオ番組「全米トップ40」でもよく取り上げられていた名曲です。ピアノのイントロに続いてアコーステッィクギターが入ってきます。
 この寒い季節のなか、大自然の風景、彼女が名付けた"ワイルドファイアー"という仔馬がいなくなってしまったところを女の子が名前を叫んで外に飛び出していきます…。

◆この曲を優しい声で歌うマイケル・マーフィーは1972年デビューのテキサス州のシンガーソングライター。住まいもコロラドに移しマイペースでの音楽活動をされていたようです。彼が作るのは大地への愛を感じる歌達です。1982年に19位の「What's Forever For」のヒットあり、この曲もいい曲です。は今でもライヴ活動を続けているようです。
(マイケルのオフィシャルウェブサイト


MMWild


◆Wildfireが最高位3位を記録した週のチャートです。
US Top 40 Singles 21st June, 1975

アメリカの「金色の髪の少女」に代わってキャプテン&テニール「愛ある限り」が1位。リンダは“いつになったら1位になれるのかしら?”と思ってる間に2位止まりでした。ワイルドファイヤーもチャートアクションは良かったんですけどね。ヴァン・マッコイ「ドゥザハッスル!」が7位。ポール「あの娘におせっかい」が9位に入ってきました。

1 2 LOVE WILL KEEP US TOGETHER - The Captain and Tennille
2 3 WHEN WILL I BE LOVED - Linda Ronstadt
3 12 WILDFIRE - Michael Murphy
4 6 I’M NOT LISA - Jessi Colter
5 7 LOVE WON’T LET ME WAIT - Major Harris

6 1 SISTER GOLDEN HAIR - America
7 29 THE HUSTLE - Van McCoy
8 10 GET DOWN, GET DOWN (Get On the Floor) - Joe Simon
9 22 LISTEN TO WHAT THE MAN SAID - Paul McCartney and Wings
10 11 CUT THE CAKE - The Average White Band

それでは"ワイルドファイアー"の英語詞と日本語訳です。


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Songwriter(s)
Michael Murphey, Larry Cansler
lyrics c Warner/Chappell Music, Inc., EMI Music Publishing, Universal Music Publishing Group

Released in 1975
US Billboard Hot100#3
From The Album"Blue Sky Night Thunder"

:原詞は太字

She comes down from Yellow Mountain
On a dark flat land she rides
On a pony she named Wildfire
With a whirlwind by her side
On a cold Nebraska night

あの娘はやってくる
イエロー・マウンテンを下って
暗い平地を突っ切ってきた
ワイルドファイアーと名付けた仔馬に乗って
つむじ風を巻き起こしながら
とても冷たいネブラスカの夜だったよ

Oh they say she died one winter
When there came a killin’frost
And the pony she name Wildfire
Busted down his stall
In a blizzard he was lost

ああ 聞いたよ その冬にあの娘は死んだって
凍るような霜が降りた日のことだった
ワイルドファイアーとあの娘が呼んでた仔馬は
馬小屋を蹴破って出ていったんだ
吹雪のなかで姿が見えなくなった

She ran calling Wildfire
She ran calling Wildfire
She ran calling Wildfire

彼女も仔馬の名前を叫んで飛び出した
ワイルドファイアーって
彼女も吹雪のなかに飛びだして
その仔馬の名前を叫び続けたのさ

By the dark of the moon I planted
But there came an early snow
There’s been a hoot owl
howlin’by my window now
For six nights in a row
She's coming for me I know
And on Wildfire we're both gonna go


月の出ない晩に僕は埋葬した
でも雪の降る季節がすぐにやってきた
窓辺にフクロウがいる
今夜でもう6日連続で鳴き声が聞こえるんだ
わかってる
あの娘は僕を迎えにきてくれる
そしたらワイルドファイアーの背に乗って
二人で駈けていこう

We'll be riding Wildfire
We'll be riding Wildfire
We'll be riding Wildfire


ワイルドファイアーの背に乗って
ワイルドファイアーの背に乗って
2人でどこまでも駈けて行こう

On wildfire we're gonna ride, oh
We're gonna leave
sodbustin' behind
Get these hard times
right on out of our minds
Riding Wildfire

ワイルドファイアーの背に乗って
もうすぐ一緒に旅立つんだ
畑仕事にサヨナラを告げて
この厳しい時代のことなんか
何もかも忘れてしまうんだ
ワイルドファイアーの背に乗って
どこまでも駈け続けよう...

(Words and Idioms)
whirlwind=つむじ風
stall=馬舎
plant=腰を下ろす 座る
hoot owl=アメリカフクロウ
in a row=連続して
Sodbustin'=farming - breaking ground with a plow.(農業のこと…鍬で土を耕すこと)

日本語訳 by 音時

Wildfire


◆歌詞の解釈もいろいろ難しいところ。

「Wildfire」は“Pony”だから仔馬だとして、「She」や主人公はいったい年齢は幾つくらいなんだろう?彼女が亡くなったのは彼は人づてに聞いたわけだから、そう身近にいたわけではないですよね。だから月の陰の晩(新月の晩?)に彼が実際に“埋葬した(I Planted)”わけではないと思いますので、彼が心のなかで彼女を弔ったということかもしれません。6日間連続で晩にあらわれるアメリカフクロウは何かのお告げなのでしょうか…。

こちらのサイトに「Wildfire」を書いたときのマイケルの話が出ていました。概要をかいつまんで言うと...

・マイケルはUCLAの3年生のときに、ケニー・ロジャース&ファースト・エディションの1972年のコンセプトアルバム「The Ballad of Calico」のレコーディングにギタリストとして参加していました。その時、マイケルはカリフォルニアの山に住んでいたので、ロスに住んでいる仲間のラリー(ピアノ、キーボード担当)のアパートに寝泊りをしていました。レコーディングで1日22時間も働いて(!)いたのでアパートの床に寝ることもしばしばだったようです。そんな夜、ラリーはベッドで、マイケルは寝袋で眠っていたところ、マイケルの夢に"ワイルドファイアー"が現れました。マイケルは飛び起きて、ラリーを起こして「いい歌ができそうなんだ。手伝ってくれ!」と頼んで、二人はそれから2、3時間でこの曲を書きあげたといいます。

・マイケルが言うには、彼の潜在意識のなかから、この曲がやって来た、とのこと。マイケルの祖父が、彼が小さいときに話してくれた「インディアンの伝説の幽霊の馬の話」が元になっているそうです。そのときマイケルは自分のアルバム「Blue Sky -Night Thunder」のレコーディング中で、プロデューサーのボブ・ジョンソンに相談しましたが、ボブはその曲が他の曲とフィットするかどうかはわからないと言いましたが、マイケルは確信があったようです。

・レコーディングはロッキー山脈の上の方、コロラド州のカリブー牧場で行われました。曲が出来上がってみると、プロデューサーのボブも思ったよりもよくできた曲だと、この曲をシングルとしても発売してはどうかと言ってきました。

・マイケルは言います。「この曲の意味を僕自身が理解してるとは言い切れないよ。でもこの曲はツラい時期を乗り越える、歌なんだと思ってるよ」。境遇がどうであれ、その神秘的な馬に乗ればツライ時期を乗り越えることができると考えたい。これは僕自身がクリスチャンとして生まれたことにも関係していると思っている。聖書の黙示録では、イエスが白い馬に戻って来ることについて語っているしね。

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この曲が欲しくて、マイケルの紙ジャケCD再発盤を2008年に買いました。アルバム「Blue Sky -Night Thunder」は「青い空・夜の雷鳴」とそのまんまの邦題が付いていました!

◆ツラい現実、ツラい出来事からの逃避行、なのかもしれません。でも"Wildfire"という名前の馬の背に乗ってどこまでも駆け続けていく...そんな夢を見るなかで、気持ちが安らいでいくような...。この曲を聴くと本当に"Wildfire"の背に乗って、夜を駆けて行くイメージが広がります...。やはり、僕にとって"Wildfire"は、後世に残したい一曲です。

◆こちらのYoutubeにはお馬さんが沢山でてきます。新録音かな...? 




◆最初にマイケルの語り~ピアノソロから入ります..."Wildfire" 感動に震えてしまいます...。 ラストにはマイケルのギターソロも。