12月の洋楽関連のニュースでビックリしたもの。
ロッド・スチュワート、74歳にしてなお全英1位!!

ロッドのソロ・アーティストとして活動50周年を記念して出されたアルバム「ロッド・スチュワート・ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団」が3週で全英アルバムチャートで1位に輝きました。
ロッド、まだまだ現役ですね。ライヴツアーも精力的に行っているようです。

◆この2020年の夏は北米ツアーに!こちらはなんとゲストがチープ・トリック、豪華です!
この流れから日本公演...来てくれないですかね(^▽^;)。
amass.jp

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Songwriters:Grainger, Gary / Stewart, Rod
Lyrics c EMI Music Publishing

Released in 1978
US Billboard Hot100#22
From The Album“Foot Loose & Fancy Free”
(明日へのキック・オフ)



:原詞は太字

Ever since I was a kid at school
I messed around with all the rules
Apologized then realized
I'm not different after all

学校に通っていたガキの頃から
規則をすっかり破ってきたのさ
そのときは謝ったりするけど
結局反省の色なんてないんだよ

Me and the boys thought
we had it sussed Valentinos all of us
My dad said, "We looked ridiculous"
But boy we broke some hearts

俺と仲間達はみんな
ヴァレンティノ気取り
“その格好はおかしいだろ!”
そう親父にも言われたよ
でも実を言えば…失恋もしたのさ

In and out of jobs, runnin' free
Waging war with society
Dumb blank faces stare back at me
But nothing ever changed

仕事に就いたり辞めたり 自由気ままで
世間の目との戦いさ
黙ったうつろな表情の奴らに
じっと見られてたけど何も変わりゃしない

Promises made in the heat of the night
Creepin' home before it got too light
I wasted all that precious time
And blamed it on the wine

夜に愛し合う熱気のなかで約束を交わし
明るくなる前にこっそり家に帰る
貴重な時間を無駄にしてたよ
ワインのせいにしたりしながら

I was only jokin' my dear
Lookin' for a way to hide my fear
What kind of fool was I
I could never win


俺はふざけていただけなんだ
怖がり屋の心を隠そうとしてたんだ
なんて馬鹿なヤツなんだろうね
そんなことしたってダメなのに…

Never found a compromise
Collected lovers like butterflies
Illusions of that grand first prize
are slowly wearing thin


妥協するのも嫌だったから
蝶々の収集のように綺麗な恋人を集めてた
最優秀賞を獲ったかのような幻想は
だんだんとほころび始めたんだ

Susy baby you were good to me
Giving love unselfishly
But you took it all too seriously
I guess it had to end


スージーお前は俺に良くしてくれた
自己犠牲も厭わず愛してくれた
でもあまりにも真面目すぎたから
俺たち終わりにするしかなかったんだ

I was only jokin' my dear
Lookin' for a way to hide my fear
What kind of fool was I
I could never win, yeah baby


俺はただおふざけで
若い時を過ごしてきたんだ
怖がり屋の心を隠そうとしてた
どんだけ馬鹿野郎なんだろうね
俺はやっぱり負け犬なんだな
…ベイビー

Now you ask me if I'm sincere
That's the question that I always fear
Verse seven is never clear
But I'll tell you what you want to hear


そして今 お前は俺が誠実かを尋ねてくる
これこそいつも恐れていた質問なんだ
歌詞の7番はまだはっきりとしてないけど
お前が聞きたいなら話すよ

I try to give you all you want
But givin' love is not my strongest point
If that's the case it's pointless goin' on
I'd rather be alone


お前が望むものはすべて捧げてきた
でも与える愛は俺は得意じゃないんだ
この意味のないことを続けるんだったら
独りでいるほうがむしろマシだよ

'Cause what I'm doin' must be wrong
Pourin' my heart out in a song
Owning up for prosperity
For the whole damn world to see


だって俺のすることときたら
間違いに決まってるさ
心を込めて歌を歌うしかないんだ
白状すればそれも成功するためなんだ
それを見てるクソッタレの世界にね

Quietly now while I turn a page
Act one is over without costume change
The principal would like to leave the stage
The crowd don't understand


台本のページが今 静かにめくられる
衣装替えもなく第一幕は終了
主役は舞台を降りたがってるけど
聴衆はそんなことわからないんだよな…

(Words and Idioms)
mess round with=いじくりまわす 
〈悪い仲間と〉かかわりあう
ridiculous=ばかばかしい
waging war=大戦
grand first prize=最優秀賞
owe up=すっかり白状する
prosperity=繁栄 成功
principal=主役

日本語訳 by 音時

Rod Joking

◆この曲を聴くと、あの場面を思い出す…ってことよくありませんか?
僕の場合、この曲"I was only Joking"を聴くとあの場面が…。

 それは…高校のときの○○を飲みながらの徹夜マージャン!なんかBGMがロッドの「明日へのキックオフ(Foot Loose & Fancy Free)」だったんですよね。あっ今思い出したんだけど、LPレコードではなくミュージックテープで持っていたのかもしれない。(シングル「You're In My Heart」とミュージックテープを持ってたんだ!)

 Side-Bの“You Keep Me Hangin’OnからIf Loving You Is Wrongへ。そしてYou Got A Nerveでかなり気だるい感じになってきて…ギターの音色が…I Was Only Jokingのイントロです。それでもってこの歌詞“I Could Never Win”がマージャンをやってる時だったので“ぜってーに勝てねーよ!”と自虐的に面白かった!~それでこの曲の解説を終えるわけにはいきませんね(^▽^;)。

◆歌詞を読んでいくと...どのくらいが創作でどのくらいが真実なんでしょう。この曲はロックスター(ロッドを想像しちゃいます)の青春時代の振り返りから、今ステージに立つ心境を綴っています。彼の想いは…聴衆はわかっちゃくれないんですね。

 スージーはとっても良くしてくれた女性だったようだ。これは実在のモデルはいるのでしょうか?年上の女性“マギー”と付き合ったあと“スージー”と?でもこの恋もはかなく…(なんて物語をこじつけてますね!)
 
 ちなみに歌詞に出てくる“Valentinos all of us”のヴァレンティノは、1926年に31歳の若さで亡くなった“美男薄命”の“ルドルフ・ヴァレンティノ”のことでしょうね。(死因は胃潰瘍の手術経過が悪く…だそうです)エキゾチックな容姿で同時代のセックス・シンボルとして絶大な人気を誇りました。当時、劇場に出かける女性のほとんどが「彼がスクリーンから見つめる」という理由で綺麗に化粧をしていったといいます!(すごいね)


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◆“ただのジョークさ”が最高位22位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles 24th June, 1978

1位はアンディ、シャドー団しんや。好きな曲多くてすでに和訳した曲が多数のチャートです!

-1 1 SHADOW DANCING –•– Andy Gibb
-2 3 BAKER STREET –•– Gerry Rafferty
-3 4 IT’S A HEARTACHE –•– Bonnie Tyler
-4 2 YOU’RE THE ONE THAT I WANT –•– John Travolta and Olivia Newton-John
-5 6 TAKE A CHANCE ON ME –•– Abba
-6 9 YOU BELONG TO ME –•– Carly Simon
-7 12 USE TA BE MY GIRL –•– The O’Jays
-8 10 LOVE IS LIKE OXYGEN –•– Sweet
-9 16 STILL THE SAME –•– Bob Seger
10 11 DANCE WITH ME –•– Peter Brown

22 28 I WAS ONLY JOKING –•– Rod Stewart


◆この曲のOfficial PVです。



◆Rod!The crowd understand Sing-a-long!(マンチェスターでのライヴ2010)