ボロ(BORO)は「大阪で生まれた女」
ロボ(LOBO)は「片思いと僕」なのです。スペイン語で“狼”のこと。

米国フロリダ州タラハシー生まれで本名はローランド・ケント・ラヴォー。
デビュー曲は「僕と君のブー」 は爽やかでリズミックな曲調とロボの優しい歌声が人気を博しアメリカで5位、イギリスで4位、日本でも大ヒットを記録しました。その後も 「片想いと僕」 、 「君ともさよなら」 などポップス史上に残る名曲をヒットさせています。

R-1246678-1236328893.jpeg

lobo-id-love-you-to-want-me


◆この曲はヒットしたのが1972年で僕はリアルタイムでは聴けてない。でもロボのベストアルバムを買って、すぐに気に入った曲。「片思い」が切ないですよね~。でも…彼女とは心が近いんじゃないでしょうか…!

僕の持ってる「The Best Of LOBO」の解説からこの曲についての部分を以下に引用します。

“僕はニルソンの「Without You」やマック・デイビズの「Baby Don't Get Hooked On Me」を何度も繰り返し聴いていた。これらは録音がゆったりしていてギターのサウンドも低音でもったりしていたんだ。僕たちは最初何も考えずにホリーズに「I'd Love You To Want Me」を託したんだ。でも彼らは「己の足に血が通う」ってくだりに難色を示した。バンドはこのフレーズが気に入らず、書きなおすから作詞者のクレジットを半分くれと言ってきた。僕は「うるせぇ」って思ったよ。結局、この曲は僕のキャリアを復活させてくれた。もしホリーズがこの曲を手にしてたら僕の状況は劇的に違っていただろうね...”

ソングライティングで気に入ったフレーズを最後までこだわってよかったですね!


02f36d33cba4c42524c5cdff600d444b


Songwriters: LOBO
lyrics © Universal Music Publishing Group, Warner/Chappell Music, Inc.,
EMI Music Publishing, Sony/ATV Music Publishing LLC

Released in 1972
US Billboard Hot100#2
From The Album“Of a Simple Man”

:原詞は太字

When I saw you standing there
I about fell off my chair
When you moved your mouth to speak
I felt the blood go to my feet

きみがそこに立っているのを見たとき
イスから転げ落ちそうになったんだ
きみがしゃべろうと口を開いたとき
血が全部足から出ていくのを感じたよ

Now it took time for me to know
What you tried so not to show
Something in my soul just cried
I see the want in your blue eyes


理解するのに時間がかかったのさ
きみが見せまいとしてた気持ちをね
僕の魂のなかで何かが叫んでたんだ
きみの青い瞳の中に
必要としてるものが見えたんだ

Baby, I'd love you to want me
The way that I want you
The way that it should be

Baby, you'd love me to want you
The way that I want to
If you'd only let it be

ベイビー
きみが僕を求めてくれたら嬉しいのさ
僕がきみを求めるように
そうあるべきことのように

ベイビー
僕がきみを求めたらきみは嬉しいかい
僕がきみを求めるように
そう思ってくれてたなら

You told yourself years ago
You'd never let your feelings show
The obligation that you made
For the title that they gave

きみはずっと前に自分に言い聞かせてた
気持ちを表に出さないことを
そしてまわりの人が作ったきみの姿を
律儀に守ろうとしてたんだね

Baby, I'd love you to want me
The way that I want you
The way that it should be

Baby, you'd love me to want you
The way that I want to
If you'd only let it be

ベイビー
きみが僕を求めてくれたら嬉しいのさ
僕がきみを求めるように
そうあるべきことのように

ベイビー
僕がきみを求めたらきみは嬉しいかい
僕がきみを求めるように
そう思ってくれてたなら

Now it took time for me to know
What you tried so not to show
Something in my soul just cried
I see the want in your blue eyes

きみを理解するのに時間がかかった
きみが見せまいとしてた気持ちをね
でも僕の心のなかで何かが叫んだんだ
きみの青い瞳が本当に語ってることを

Baby, I'd love you to want me
The way that I want you
The way that it should be

Baby, you'd love me to want you
The way that I want to
If you'd only let it be

ベイビー お願いだ
僕を求めてほしんだよ
僕がきみを求めるように
そうあるべきことのように

ベイビー
僕がきみを求めたら嬉しいよね
僕がきみを求めるように
きみもそう思ってくれてたなら…

(Words and Idioms)
obligation=義務 恩義

日本語訳 by 音時

LOBO_OF+A+SIMPLE+MAN-648041

★「片思いと僕」がビルボードHot100 の2位になった週のチャートです。
ジョニーナッシュのI Can See Clearly Nowが立ちはだかり、ロボは1位にはなれず残念でした。
ウーマン・リブ運動のなか4位はヘレン・レディの「私は女」。9位にはイーグルスの「Witchy Woman」が上がってきてます
US Top 40 Singles 18th November, 1972

1 1 I CAN SEE CLEARLY NOW –•– Johnny Nash
2 3 I’D LOVE YOU TO WANT ME –•– Lobo
3 5 I’LL BE AROUND –•– The Spinners
4 8 I AM WOMAN –•– Helen Reddy (Capitol)-13
5 2 NIGHTS IN WHITE SATIN –•– The Moody Blues

6 13 PAPA WAS A ROLLIN’ STONE –•– The Temptations
7 4 FREDDIE’S DEAD (Theme From “Superfly”) –•– Curtis Mayfield
8 9 CONVENTION ’72 –•– The Delegates
9 10 WITCHY WOMAN –•– The Eagles
10 16 SUMMER BREEZE –•– Seals and Crofts

★そして日本ではオール・ジャパン・ポップ20 1973年 2月第4週 放送
おおっ9位ラズベリーズ、10位がオサリバンのクレア、こうやってベスト20に入ってるチャートを見るとワクワクしてきます。

1 イージー・アクション T.レックス 
2 カリフオルニアの青い空 アルバート・ハモンド 
3 ハイ・ハイ・ハイ ウイングス
4 片想いと僕 ロボ
5 クロコダイル・ロック エルトン・ジョン

6 うつろな愛 カーリー・サイモン 
7 クレイジー・ホース オズモンズ 
8 トップ・オブ・ザ・ワールド カーペンターズ 
9  明日を生きよう ラズベリーズ
10 クレア ギルバート・オサリヴァン
 
◆ステージの後ろに"Disco"って書いてあるのが気になるなあ。



(この記事は以下を参考にしました)
・Discogs 「Of A Simple Man」
・Warner Music Japan Lobo プロフィール
・The Best Of Lobo ライナーノート