レディオヘッドのこの曲"Creep"。根強い人気のある曲です。

僕はレディオヘッドはちっとも詳しくはないのですが、彼らがデビューして間もない頃聴いたこの曲はやはり別格。このブログでも取り上げたいと思っていました。

Radiohead Cree


◆"Creepy"って形容詞は"虫が這いずるような""むずむずする""身の毛のよだつような""気味の悪い"って意味ですよね。
その名詞形である"Creep"。今でいう"キモい"という言葉がピッタリきそうです...。

ちなみに、コーヒーにいれる「クリープ」のスペルは"creap"。森永さんによる「Creamy Powder」の略語・造語ですね。(こちらご参照

彼女は"高嶺の花"。僕なんかつり合うはずもない...そんな気持ちになった経験を多くの人があるからこそ、この曲が人気なんじゃないでしょうか。

PabroHoner


◆この曲についてリードシンガーのトム・ヨークは次のように言っています。(Songfactsページより)

僕も90年代に生きる男性としてリアルな問題を抱えているよ。異性に関して感受性や良心を持ってるヤツなら誰だってそうさ。ハードロックバンドをやってるように見えなくたって、実勢に男性的な方法で自分自身を表現するのはとても難しいことだよ...僕たちが書く音楽にも反映するのさ。その音楽は女々しくはないけれど、傲慢な部分を残酷に感じることもないかな。僕がいつも試みてることの一つは、性的な登場人物(Sexual Persona)を作る一方で、必死にそれを否定することなんだ。

一方、ギタリスト/キーボーディストのジョニー・グリーンウッドは"自分自身がどんなヤツなのか理解する"っていうハッピーな歌なんだ、と言っています。ヨークはこの曲は誰かに恋してる歌なんだけど、その感情はじゅうぶんなものではない。彼が説明している感情は"この世にはきれいな人たちがいて、そしてそれ以外の僕たちのような人々がいるんだ"ということなんだ。

◆レディオヘッドは一時期、この曲をライブでも封印していたそうです。そんなことも含めて、この曲についてのトリビアがWebサイトにでていました。

レディオヘッド、あなたが知らないかもしれない名曲“Creep”に関するトリビア9選
 https://nme-jp.com/blogs/20829/


51T43EPTSXL

Songwriter(s)
Radiohead
Albert Hammond / Mike Hazlewood

Released in 1993
UK Single Chart#7
US Billboard Hot100#34
From The Album: Pablo Honey

:原詞引用は太字

When you were here before
Couldn't look you in the eye
You're just like an angel
Your skin makes me cry

前にきみがここに来たとき
目で見ることさえできなかった
きみは天使のようにきれいで
肌を見るだけでも泣けてくるほどだった

You float like a feather
In a beautiful world
And I wish I was special
You're so fuckin' special


きみは美しい世界を舞う
鳥の羽のように浮かんでる
僕が何か特別な男だったらと願ったよ
きみは死ぬほど特別なひとだから

But I'm a creep
I'm a weirdo.
What the hell am I doing here?
I don't belong here.


だけど僕はキモいヤツ
おまけに変わり者なんだ
僕はここで何やってるんだろう?
僕は場違いなヤツなんだ

I don't care if it hurts
I want to have control
I want a perfect body
I want a perfect soul

傷ついてもかまわない
自分の気持ちをコントロールしたいんだ
欠点のないからだがほしいし
いい性格な人間になりたいよ

I want you to notice
When I'm not around
You're so fuckin' special
I wish I was special


僕のことを気付いてほしいんだ
いてもいなくても同じっていうのじゃなくて
きみは死ぬほど素敵だからさ
僕もそうありたいって思うけど...

But I'm a creep
I'm a weirdo.
What the hell am I doing here?
I don't belong here.

でも僕はキモいから
そして変わり者なんだ
いったい僕はここで何をしてるんだ
僕はこんな場所に いていい存在じゃない

She's running out again,
She's running out
She's run run run run

また 彼女が走って出て行くんだ
彼女は逃げ出してしまった
一目散に駆けて行ってしまった...

Whatever makes you happy
Whatever you want
You're so fuckin' special
I wish I was special

きみが喜ぶのなら何だってするよ
きみが望むなら何だって
きみは死ぬほど特別なんだ
僕もそうありたいと願ってる...

But I'm a creep
I'm a weirdo,
What the hell am I doing here?
I don't belong here.
I don't belong here.

でも 僕はキモいヤツなんだ
変わり者のヘンなヤツさ
僕はここでいったい何ができるんだ?
場違いなヤツなのに
ここは僕のいる場所じゃないのに...

(Words and Idioms)
creep=キモい
weirdo=奇人

日本語訳 by 音時

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◆えっ?作者になんで、アルバート・ハモンドの名前が?と気がつかれた方もいらっしゃるかもしれませんね。上のこの曲のトリビアが載ってるページでも紹介されてますが、
“Creep”が著作権侵害で訴えられる事件があり、作者にその曲の作者名が並列して記載されるようになった経過があります。引用させていただくと、、、

目ざといレコード・コレクターの間では、“Creep”は、ザ・ホリーズの1973年発表の楽曲“The Air that I Breathe”によく似ていると長い間密かに言われてきた。最終的には、この曲の作曲者であるアルバート・ハモンドとマイク・ヘイゼルウッドがそれに気付き、レディオヘッドを著作権侵害で訴えている。その結果、『パブロ・ハニー』のブックレットには“Creep”の共作者としてアルバート・ハモンドとマイク・ヘイゼルウッドの名前が記されており、この2人は著作権収入の一部を受け取っている。

こちらがホリーズ「The Air That I Breathe」です。確かにメロディは似てるといえば似てるかな...。