この曲は聴いてすぐ気に入りました。
全米トップ40でも、もっと上位にランクインするはずだ!と思っていたのですが、あれ?20位止まり、なんで??という想い出が。

 ウイングスのアルバム"Back To The Egg"はギタリストとドラマーが変わり、プロデューサーにクリス・トーマスを迎えて、メッセージは「原点(たまご)に戻る」。このときの米国音楽市場はイギリスのNew Waveのバンドが台頭してきていましたので、クリスの起用は時代にもバッチリ合っていたと思います。"Getting Closer"もとてもカッコイイ曲だったしなあ。

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◆当初"Getting Closer"はピアノで歌う曲だったようです。デモ音源が残っているので下にyoutubeありますので聴いてみてください。クリス・トーマスがどう仕上げていったのかがよくわかりますよ。

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◆アルバムは、レコードでいうA面が Side one ("Sunny Side Up")、B面がSide two ("Over Easy")と名付けられ、アルバム名の"Egg"にちなんで、目玉焼きの焼き方の名前を付けていたのもシャレてました。 卵の焼き方…これですね。


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(Paul McCartney)

Released in 1979
US Billboard Hot100#20
From The Album“Back To The Egg”

:原詞は太字

Say you don't love him,
My salamander
Why do you need him?
Oh no, don't answer, oh no
I'm getting closer
I'm getting closer to your heart

アイツなんて愛してないって言ってよ
僕の心に火をつける女神のきみ
なんでアイツがいいんだい?
ああいいよ 答えなくて Oh no
僕が近づいていくから
僕が近づいていくよ きみのハートに

Keeping ahead of the rain on the road
Watching my windscreen wipers
Radio play me a dancable ode
Cattle beware of snipers


雨より速く車を飛ばして行くよ
クルマのワイパーを見つめながら
ラジオからは踊れる曲が流れてくる
"牛さん スナイパーには気を付けて"ってさ

When will you see me,
my salamander?
Don't try to tell me
Oh no, don't answer, oh no
I'm getting closer
I'm getting closer to your heart


いつきみに会えるんだい?
僕の"火の女神"さん
ああ 答えなくていいんだよ
ああ 答えはいらないさ oh no
僕が近づいていくから
僕が近づいていくよ きみのハートに

Hitting the chisel and making a joint
Gluing my fingers together (together)
Radio play me a song with a point
Sailor beware of weather (weather)


ノミを打って 結び目を作るんだ
指はしっかりくっつけてね(一緒に)
ラジオからは ちょうどこんな曲が
"航海するときは天気にご注意を"ってさ

I'm getting closer,
my salamander
When will we be there?
Oh no, don't answer, oh no
I'm getting closer
I'm getting closer to your heart
I'm getting closer to your heart
I'm getting closer to your heart


いま近づいていくよ
僕の"火の女神"さん
でも僕らいつ一緒になれるのかな
ああ 答えないでいい oh no
僕が近づいていく
僕がそばにいくから きみのハートに
僕が近づくよ きみのハートに
ほらもうすぐさ きみのハートに

closer、closer、closer...

近くに、きみのハートのそばに…

(Words and Idioms)
keep ahead of=他人より先んじている
ode=頌(しよう), 賦(ふ)、ギリシヤ語で「歌」
Cattle =牛、家畜
chisel=のみ,たがね、彫刻刀
glue=接着する、釘付けにさせる

日本語訳 by 音時

GettingCloser


◆ポールの好きな曲だったので、もっと早めに和訳する予定だったのですが、歌詞に出てくる"My Salamander"の意味がよくわからなくて、後で調べようとしているうちにだいぶ遅くなってしまいました。だって"Salamander"って英和辞典を引くと…

My Slamander ⇒「僕の山椒魚ちゃん!」って…(^▽^;)
オオサンショウウオも、兵庫県豊岡市のゆるキャラ「オーちゃん」なら可愛いけどな。

 いろいろ調べたのですが、なんかエッチなスラングの意味(笑)は見つけましたが、この歌には合わないので、やっぱり「火の神」=僕の心を燃え上がらせるような素敵な女性、ってことだろうと思いました。

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◆アルバム"Back To The Egg"は英国を代表するミュージシャン総勢20名が一堂に集合して演奏したインスト曲「ロケストラのテーマ(Rockestra Theme)」は話題になりましたね。



◆“Getting Closer”が最高位20位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles For The Week Ending July 28, 1979

ドナ・サマー強く、またダンサブルな曲が上位を占めてました。今思いましたが、当時は"ロケストラのテーマ"がよくラジオでかけられていたと思います。ポールの新譜といってもシングルの"Getting Closer"ではなく…。みんなアルバムを買って、シングルは買わなかったのかもしれないな。

-1 1 BAD GIRLS –•– Donna Summer
-2 2 RING MY BELL –•– Anita Ward
-3 4 GOOD TIMES –•– Chic
-4 3 HOT STUFF –•– Donna Summer
-5 5 MAKIN’ IT –•– David Naughton

-6 9 GOLD –•– John Stewart
-7 7 I WANT YOU TO WANT ME –•– Cheap Trick
-8 8 SHINE A LITTLE LOVE –•– Electric Light Orchestra
-9 11 WHEN YOU’RE IN LOVE WITH A BEAUTIFUL WOMAN –•– Dr. Hook
10 16 THE MAIN EVENT / FIGHT –•– Barbra Streisand

20 23 GETTING CLOSER –•– Wings

◆Paul McCartney Live At Royal Court Theater, Liverpool, UK (Friday 23rd November 1979)



◆"Getting Closer"のデモバージョン。ポールがピアノを弾いて歌ってます。最初"coming closer"って歌ってますね。



◆ライヴでも"ロケストラ!"演っちゃいます。ピート・タウンシェンドもギターを弾く腕を振り回してます。