映画「ノッティングヒルの恋人」は封切りの際には見なかったこともあり、この曲に初めて出会ったのはコステロのベストアルバムを購入したときです。
 派手派手カラーのコステロの顔を正面から乗せてるジャケットが印象的なベストアルバムですよね。

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◆この曲、雰囲気がフランスっぽいなあとは思っていたのですが、オリジナルはやっぱりそうでした。

 シャルル・アズナヴール(Charles Aznavour)はフランスのシンガーソングライター。
 彼が「忘れじの面影」 (わすれじのおもかげ、Tous les visages de l’amour) というタイトルで1974年にリリースしたのがオリジナル。原題(フランス語題)の意味は「愛のすべての顔」ということだそうです。うん、歌詞がそんな感じだものね。フランス語やドイツ語など各国の言葉でも歌われています。(下に動画あり)

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なんでも元は、1974年に放送されたイギリスの連続ドラマ『女の七つの顔』(Seven Faces of Woman.)の主題歌として作られたとのこと。えっ、全英シングルチャートで4週連続でNo1!って、そんな大ヒット曲だったんだ(^▽^;)。

 調べてみると...ほんとだ!74年の6月23日から7月20日の週まで約1カ月(4週間)No1だったんですね。この頃の全英のヒット曲は「悲しみのヒーロー」、「シーズン・イン・ザ・サン」「恋のウォータールー」「シュガー・ベイビー・ラヴ」「ストリーキング」「天使のささやき」「緑の風のアニー」...いい曲が多かったね。「吼えろ、ドラゴン!」もあるぞ。(エヴリバディ・ウォズ・カンフー・ファイティング!ハァッ!♪)


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Writer(s): Herbert Kretzmer, Charles Aznavour

Released in 1999
UK Single Chart#19
from the album Notting Hill: Music from the Motion Picture

:原詞は太字

She
May be the face I can't forget
A trace of pleasure or regret
May be my treasure
or the price I have to pay

彼女
忘れられない表情
よろこび それとも 後悔
僕の宝物なのか
それとも支払うべき代償なのか

She
May be the song that summer sings
May be the chill that autumn brings
May be a hundred different things
Within the measure of a day.

彼女
夏が歌ってくれる歌
それとも秋が運んでくる安らぎ
起こりうる沢山の出来事
たった1日のなかだって

She
May be the beauty or the beast
May be the famine or the feast
May turn each day
into a heaven or a hell


彼女
美しいひと それとも けだもの
飢餓なのか 祝宴なのか
彼女は 毎日を
天国にも地獄にも変える

She
May be the mirror of my dreams
A smile reflected in a stream
She may not be what she may seem
Inside her shell


彼女
僕の夢を映す鏡なのか
小川の流れに映った微笑
見かけとは違うのかもしれない
彼女は自分の殻のなかでは

She
who always seems so happy in a crowd
Whose eyes can be so private and so proud
No one's allowed to see them
when they cry

彼女
いつも囲まれてて とても幸せそう
その瞳はとても神秘的で誇らしげ
でも涙を流すところは
誰も見ることはできない

She
may be the love that cannot hope to last
May come to me from shadows of the past
That I'll remember till the day I die

彼女
永遠を望めない はかない愛
過去の過ちから抜け出して
僕のもとへ来てほしい
僕は死ぬまで忘れない

She
May be the reason I survive
The why and wherefore I'm alive
The one I'll care for
through the rough and ready years


彼女
僕が生き続ける理由
それゆえに僕が生きている理由
僕が大切にしていく女性
僕の人生 たいしたもんじゃないけれど

Me I'll take her laughter and her tears
And make them all my souvenirs
For where she goes I've got to be
The meaning of my life is


そして僕
彼女の笑顔も涙も受け止める
すべてを僕の宝物にする
彼女が行くところに僕も必ず行く
だって僕の人生の意味は...

She
She
She...

彼女だから
彼女なんだ
彼女...

(Words and Idioms)
chill=リラックスする まったりする
measure of=ある程度の~、一定(量)の~
famine=飢饉、大規模な食糧不足 〔大規模な〕欠乏
feast=ごちそう、祝宴
wherefore=【接】 その理由で,それゆえ
rough-and-ready=即席の、間に合わせの、ぞんざいな -

日本語訳 by 音時

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◆映画「ノッティングヒルの恋人」でラストシーンで使われるコステロの"She"。これがいいですね。もともと、愛してる女性の神秘的な部分を敬愛してるような深い想いを歌ってると思うのですが、アナ(ジュリア・ロバーツ)へのウィリアム(ヒュー・グラント)の想いが溢れ出てきます…。

 僕はレンタルで観ましたが、なかなかヨカッタ。音楽も僕好み←そこかい。
 ジュリア・ロバーツ、そしてヒュー・グラントが出演するラヴ・ロマンスの映画は外れナシですね。

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 ウィキペディアによると、元々映画には、アズナヴールによる原曲が使われていたそうです。しかし、全英でNo1になった曲ではありましたが、アメリカではこの知名度が低く、テスト上映の結果っも良くなかったそうです。そのため、急遽エルヴィス・コステロがカバーし、差し替えられたとのこと。全英チャートでは19位で、コステロにとって16年ぶりの20位入りとなりました。

 多くの人がエルヴィス・コステロの名前を知って、聴いてみようとしたのではないでしょうか。この曲のためにコステロ=バラードの印象が強くなってしまったかもしれませんが、他のパワーポップの楽曲などもぜひ聴いてみるといいと思います。

◆こちらがオリジナル。シャルル・アズナブ―ル(Charles Aznavour)の歌う"She".



◆こちらはフランス語バージョン。Tous les visages de l'amour - Charles Aznavour。

 

◆こちらはコステロ、前歯がありません(^▽^;) 
Elvis Costello & The Attractions - Accidents Will Happen (TOTP 1979)