11月1日発売のアルバム"From Out Of Nowhere"、この連休は聞きまくりました!

   どの曲もメロディがいいよなあ。セイシュンの切なさを思い起こさせる感じです。それをポップなアレンジで、70-80年代の洋楽を聴いていた人には心地よい響き...!ですねえ。
 
このアルバムのスリーブにあるキャッチコピーは、

どこを切ってもELO!ポップの魔術師ジェフ・リン節満載のメロディ。不変のELOサウンドが炸裂!

とあります(異論なし!)。
「オーロラの救世主」「アウト・オブ・ザ・ブルー」「ディスカバリー」の3部作~E.L.Oの全盛期を思わせる珠玉のポップ・ソングの数々が聴けますよ。

◆アルバムタイトルにもなっている"From Out Of Nowhere"。

"out of nowhere"は「どこからともなく」「いつの間に」って意味で、前に"come"が付いた"come out of nowhere"も「突然やって来る」、「どこからともなくやって来る」「突然頭角を現す」などの意味。

 そう考えると、あの2枚組アルバム「Out of the Blue」も「突然」って意味だから、ジェフ・リンの気分はあの大作を作ったときと似ているのかな。

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◆このタイトル曲もとても聴きやすく気に入ったのですが、和訳しても意味が最初はちょっとわかりませんでした(^▽^;)。

 自分や友人たちが音楽を続けてきたこと、これから続けていくことに、ことさら気合いを入れることなく、いつの間にか(From out of nowhere)やっていくようにしたい、好きなサウンドを好きなように続けていきたいってことなのかな?とか思っています。


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(Jeff Lynne)

Released in 2019
From The Album“From Out Of Nowhere”

:原詞は太字

From out of nowhere
I see you come rollin'
I wonder how could it be real
I can't believe what you did
And you showed up here


いつのまにか気付いたんだ
きみが進み始めたっていうことに
どれくらいホントのことなんだろう?
信じられないのさ
きみの行動 そして
きみがここにさらけ出してるってことに

Rain keeps on falling
And voices keep calling
But nobody knows where to go
You get the feelin' that
Everything's gonna blow

雨は降り続く
呼び声が聞こえるよ
でも誰も行き先がわからないんだ
きみは感じてるね
すべてが爆発しそうなんだ

Let me go (Let me go)
Let me fly (Let me fly)
To a place (To a place)
That I love (That I love)
Let me fly away
And start again


僕を行かせてよ(僕を行かせて)
僕を飛ばせてくれ(飛ばせてよ)
行きたいところ(行きたい場所へ)
僕の行きたい場所へ(好きなところへ)
僕を飛び立たせてよ
そしてまた始めるのさ

From out of nowhere
I see you come rollin'
I know what you got on your mind
I would consider explaining
The plot would be kind

どこからともなく気づいたんだ
きみが進もうとしてることに
何を考えてるかわかるんだ
きみの考えは恵まれてるって
あれこれと言おうかどうか
僕は思案してるんだ

Let me go (Let me go)
Let me fly (Let me fly)
To a place (To a place)
That I love (That I love)
Let me fly away
And start again


僕を行かせてよ(僕を行かせて)
僕を飛ばせてくれ(飛ばせてよ)
行きたいところ(行きたい場所へ)
僕の行きたい場所へ(好きなところへ)
僕を飛び立たせてよ
そしてまた始めるのさ

Let me go (Let me go)
Let me fly (Let me fly)
To a place (To a place)
That I love (That I love)
Let me fly away
And start again
Let me go (Let me go)
Let me fly (Let me fly)
To a place (To a place)
That I love (That I love)
Let me fly away
And start again


僕を行かせてよ(僕を行かせて)
僕を飛ばせてくれ(飛ばせてよ)
行きたいところ(行きたい場所へ)
僕の行きたい場所へ(好きなところへ)
僕を飛び立たせてくれ
そしてまた始めるのさ

(Words and Idioms)
plot=策略、陰謀、〔物語・小説・劇などの〕筋、構想

日本語訳 by 音時

◆アルバムはまだまだ聴きたいのですが、流して聴いていても「Help Yourself」「Down Came The Rain」「Losing You」など、間奏でのスライドギターがとても印象に残ります。まるでジョージが友情出演で弾いているかのように...ジョージトリビュートのようにも感じてしまいますね?

 ジェフ・リン's ELOの北米ツアーのオープニングアクトにジョージの息子のダニー・ハリスンが帯同してると聞くので、ダニーが弾いたりしてるんじゃないかなんて勝手に想像しちゃいました。

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◆最後に、敢えていえば...このアルバムで残念なのが2点くらいあります!(えっ)

 1つめは、収録曲10曲すべて長さが3分台。アルバム全体で「32分49秒」。個々はいい曲で、全曲シングルに!なんて考えればそれはそれでいいのですが、(アルバム向きの)大作がない感じでちょっとだけ物足りないかな(^▽^;)...。
 2つめは曲の終わり方。今回取り上げたこの曲"From out of nowhere"もいいカンジで聴いていたら、"えっ?フェードアウト?"。なんか期待していた終わり方とちがう。また、フェードアウトでもなく、演奏で終わるのでもなく、パッと演奏が止まるような終わり方をする曲も数曲。後半気持ちよく聴ける"Si-fi Woman"もなんか終わり方、違うなあ...って思ってしまいました。
 こんな風に曲の終わり方が、期待と違う...!っていう曲が何曲かありました。こうした「裏切り」(僕からすると)は今までそんなになかった気がするんですよね。何かジェフ、もう少しやりようあったんじゃない?...(勝手な感想)
 
 まあ、それでも、さらに聴いていけばまた感想も変わるかも。そして新曲、ニューアルバムを届けてくれるジェフ・リン。やっぱり嬉しいですね!(^▽^)/ みなさんもぜひ買って聴いてみてください!!そして日本公演を期待しましょう!

(こちらの記事も面白いので参考にお読みください)
ジェフ・リンズ ELO 新アルバム発売記念 日本向けの最新インタビュー公開

(PS)ボブ・ディランさんは来年4月に日本に来てくれますよ~!一緒にどうですかぁ!!(笑)

(PS2)こちらの記事にジェフのコメントが出ていました。僕の解釈が近くとも遠からず...かな(^▽^;)。

“From Out of Nowhere”についてジェフ・リンは次のように語っている。
「“From Out of Nowhere”(どこからともなく)……まさにそれが起源なんだ。これはこのアルバム用に最初に書いた曲で希望と救いについての曲。誰でもほんの少し希望を持って、楽観的になることが必要なんだ。僕もそれに何度も救われてきた。その感覚がアルバム全体を通じて流れるテーマにもなっている」