この曲も【秋うた】に分類しましょう。(でも“◯月がつく曲“と“Sun(太陽)がつく曲”にカテゴライズされているので3つめのカテゴリーは当てはめられません。)
(この曲は既記載曲です)

 だんだん冬に向けて寒くなっていきますが、そのなかで暖かい太陽が出ている日はほっとしますよね。散歩も楽しい...。

 バングルスのスザンナ・ホフスが2012年にリリースしたソロアルバム「Someday」のオープニング曲。タイトルは「November Sun」。
「雨」や「太陽」をテーマにしたというアルバム「Someday」のなかで、ずばり「Sun」が出てくる曲です。


◆そんななかで「November」を歌うのですから、スザンナはガンズの「November Rain」という曲を考えなかったんだろうか?と僕もちょっと考えました。(歌詞に"November Rain"も出てくるし、ガンズの同曲の歌詞に出てくる「ローソクの炎」も出てくるし...)そしたらですね…。本当にそんなことをスザンナにインタビューしちゃってる人がいました(笑)


SUSANNA-HOFFS-blue-chair-2012-400



 アルバム「Someday」発売に際して、「Popdose」という音楽カルチャーサイトがスザンナにインタビューしています。そのなかから「November Sun」についてスザンナが語ってる部分を抜き出してみましょう。(僕のつたない語学力での訳となります。(原文を読みたい方はこちら


interviewer:
さてアルバムの話に話を戻しましょう。僕がキッチンでお皿を洗っている時、あなたの「ノーベンバー・サン」がi Podから流れてきたんです。その歌詞に注目して聴いていたのですがそのとき思いました。スザンナ・ホフスはもしかしてGuns & Rosesの「ノーベンバー・レイン」の結末の曲を作ったんじゃないか?って。どうですか?


Susanna:
(笑って)「ノーベンバー・レイン」と「ノーベンバー・サン」に関係を考えた人はあなたが初めてよ。「ノーベンバー・レイン」は歌よりもビデオの方を覚えてるかな。いずれにしても関係はないわ。「November Sun」(11月の太陽)は「November Son」(11月の私の息子)とはちょっと引っかけたんだけどね。1998年に私の子供が生まれたんだけど、歌を作ったのはその後。私はあと人生のなかで何ができるんだろ?ってことも考えたの。Guns & Rosesとは関係ないわ。でもね、覚えているのは「このタイトルはこの曲とあまりにもピッタリすぎるんじゃないか」ってことなの。アルバム「Someday」はそのアルバムアートワークも含めて“雨”や“太陽”について関係している曲も沢山あるからね。



まあ、そういうことで「ガンズと関係しているのでは」疑惑(?)は晴れましたね。



Someday-small

(Suzzana Hoffs)


Released in 2012
From The Album“Someday”


:原詞は太字

Seven years waiting for the sky to fall
It's like I know you well
and not at all
The words that caused you pain
Will wash away in this November rain


大きな出来事が起こらないかと
待ち続けて7年経った
私 あなたのこと知ってるかと思ってたけど
全然そうじゃなかった
あなたを苦しめたあの言葉
11月の雨が洗い流してくれないかしら
 
Seven nights wondering 

where your heart has gone
And though you're here
it's like I am alone
And scared of how we've changed
You've always been my cover in the rain


あなたの心の行き先はどこ?
そう悩んで7晩過ごした
あなたはここにいるけど私は一人ぼっち
私たちがどんなに変わってしまったか
知るのが怖い
いつも雨の日は
あなたの腕の中で休んでいた私だから


All I know
Can't let go
I need you now
I need you now
More than you'll ever know



これだけは言える
あなたを離したくない
今すぐあなたが必要なの
私にはあなたが必要なの
あなたが思うよりずっとずっと


Talking all night going round in turns
Something more than time
the candle burns
Until it feels too late
I can feel my heart finally break



言いたいことを一晩中お互い言い合って
時間以上の何かがあったけど
ロウソクの炎が燃やしていった
手遅れになる前に
私の心は最後には壊れてしまうかも...


We're on a new road, starting here
We'll walk away from doubt
The sky will clear



私たち新しい道を行きましょう
疑う心は置いていきましょう
ここからまた始めるのよ
空もきっと晴れてくるわ


Look what's hard to understand
The mystery and faith go hand in hand
In life we've just begun
You are my only one
November Sun

You are the one
November Sun
My only one
November Sun



納得するのが難しくても直視しなきゃ
神秘的なことと信頼することは
切り離せないものなの
私たちの人生は始まったばかり
あなたがかけがえのない人なの
これから寒くなる11月のなかで
太陽のような人なのよ
あなたは大切な人
11月の太陽
あなたはそんな人
11月の太陽なの


(Words and Idioms)
go round=巡回する 激論を交わす
in turn=順番に、代わるがわる
mess up=混乱する


日本語訳 by 音時

SUSANNA_HOFFS_-Press_Shot_Jonathon_Kingsbury

◆いろんなことがあって、人間関係も恋愛も難しくなることもある。なにか大きな変化が起きることを願ったり、お互いよく話し合ったりしても変わらない。でも信じようって思いで新しいスタートを切ろうと一歩踏み出す。そんなとき、これからだんだん寒くなってくるようなとき、温かな光と熱を運んで来てくれる太陽のやさしさと大切さを実感します。そんな人があなたのそばにいてくれるといいですね。
スザンナにはいるんだろうな。でも、先ほどのインタビューでいうと「Sun」は「Son」の方かも。子どもの寝顔を見て「あなたがいるから私は頑張っていけるのよ」って歌っているのかもしれません。


Susanna-Hoffs-Live-black-dress-and-guitar


◆【秋うた】邦楽 その5  “茜色の約束” いきものがかり  
厳密にいうと“秋”なのかは特定できませんが、やはり“茜色”というのが秋の太陽を感じさせますよね。



◆【秋うた】邦楽 その6 “冬がはじまるよ”  槇原敬之さん
これはやっぱり季節は秋ですよね!