1980年代にはヨーロッパのアーティスト達の全米への進出がありました。先鞭をつけたのはノルウェー出身の a-haでしょうね。そしてこのドゥーブル"Double" (発音は正しくは doo-BLAY とのこと)はスイス出身。"クルト・マルー(Kurt Maloo)"と"フェリックス・ホウグ(Felix Haug)"の2名が中心のデュオ・グループです。

ヒットはこの曲1発(One hit Wonder)しかありませんが、ピアノとサックスも印象的なとても哀愁のあるナンバーです。

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◆"Captain of(Her)heart"..."心のキャプテン"とはどんな存在なのでしょうか?

"キャプテン"というのは..."キャプテン"ですよね。チームの中心で、人望もあり、頼りがいがあって、落ち着きのある..。

辞書で"Captain"を引いても「船長,指揮官」「 (飛行機の)機長」「 (チームの)主将,組長,団長,班長」、米国では「(警察の)警部」「ホテルの)ボーイ長; (レストランの)給仕長」も"キャプテン"と言うようです。また「大物,大立者」の場合や、軍でも使うようです。

この曲の場合は、"彼女"という登場人物1名の「心のキャプテン」。彼女は今までいつも、その人から"励まされ"、その人を"頼り"に思ってきたのでしょう。これを"心のキャプテン"と思っていたんじゃないでしょうか。

Double Captain


Songwriter(s)
Kurt Maloo, Felix Haug

Released in 1986
US Billboard Hot100#16
UK Single Chart♯8
From The Album“Blue”

:原詞は太字

It was way past midnight
And she still couldn't fall asleep.
This night the dream was leaving
She tried so hard to keep.
And with the new day's dawning
She felt it drift away.
Not only for a cruise
Not only for a day


真夜中 もうかなり遅い時間
彼女はまだ眠れずにいた
今夜は夢も消えていきそうだが
彼女はそうならないようもがき続けた
でも新しい夜明けが近づくと
彼女は流されてしまったと感じたのさ
それは ゆっくりした航海ではなく
それは 1日だけ というわけでもなく

Too long ago
Too long apart
She couldn't wait another day for
The captain of her heart.

ずいぶん前から
長い間 離れ離れになって
彼女は1日だって待てなかったんだ
彼女の"心のキャプテン"を

As the day came up
She made a start
She stopped waiting another day for
The captain of her heart.

その日が来たとき
彼女は新しい人生を始めた
彼女はもう待つのを止めたんだ
彼女の"心のキャプテン"を

Too long ago
Too long apart
She couldn't wait another day for
The captain of her heart.

ずいぶん前から
長い間 離れ離れになって
彼女は1日だって待てなかったんだ
彼女の"心のキャプテン"を

As the day came up
She made a start
She stopped waiting another day for
The captain of her heart.

その日が来たとき
彼女は新しい人生を始めた
彼女はもう1日を待つこともできなかった
彼女の"心のキャプテン"を...

(Words and Idioms)
not only=単に~のみならず[でなく]、~ばかりでなく
cruise=のんびり[ゆっくり]進む[歩く]◆落ち着いた様子で進むこと。
〔探したり監視したりしながら〕ゆっくり進む、巡回する

日本語訳 by 音時

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◆「彼女は心のキャプテンを待つのをやめた」

この曲を歌う人物の視点、立ち位置を考えてみると...
(1)彼女側に立って、彼女を応援する立場
(2)彼(=彼女の心のキャプテン)の側に立って、仕方ないよと彼を励ます?立場
の両方が考えられますね。
 聴く側は、通常(1)の立ち位置で聴いてしまうと思うので、「置いていかれた彼の友人」の立場で聴いてみてください。1曲で二度楽しめる歌になりますよ。
 もしかして、それが「Double」たる所以なのでは...(゚Д゚)ノ まさか...!

◆和訳は出だしの"It was way past midnight"でちょっとつまづきました(^▽^;)。
 way past は「(タイミングは)とっくに過ぎている」、ある事を本来すべきだったタイミングは、ずっと前に過ぎ去っているという意味だそうです。
この場合の"way" は「道」ではなくて、「ものすごく、かなり、はるかに」といった意味なんですね。
こちらのページを参考にさせていただきました(英語日常会話「way past」)


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◆フェリックスさんの方は、2004年に心臓発作にてこの世を去ってしまっているようです。52歳、まだお若いのに...ご冥福をお祈りいたします。

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◆こちらはソロになったカートのセルフカバーのPVかな。