「ビッグ・ログ(Big Log)」、どんな意味なんだろう?

”アアア~~アァ!” 「移民の歌」のような雄叫び。ジミー・ペイジのギターにも、ボンゾやジョン・ポール・ジョーンズの重いリズム隊にも負けない、「楽器」とも言うべく、ハイトーンのロックボーカル。レッド・ツェッペリンのロバート・プラントはまさにロック・ヴォーカリストでした。
 この曲はロバートの名前が初めてソロで全米チャートに入ってきた曲。ロック・ヴォーカリストのロバートではなく、"じっくり聴かせる"作品でした。

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◆「ビッグ・ログ(Big Log)」...このタイトルは歌詞には出てきません。辞書を調べると「Big Log」=「太い丸太」。ん?どういうことだ?

でもさらに調べてみると、長距離ドライバーが自分の走行した記録を付ける、その記録のことを「Big Log」というらしいですね。

 歌の出だしも締めくくりも「freeway」=(高速道路)が出てくることから「長距離運転」にちなんだネーミングであることは間違いないんじゃないかな?と思いました。
さしずめ「俺の愛」の記録(失ってしまった愛...)ってことなんでしょうか。後半に「おまえの愛」が出てきますね。

◆ドラムはフィル・コリンズです。

(「ビルボードチャート日記 by 星船」さん はこちら

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Songwriter(s)
Robert Plant、Robbie Blunt、Jezz Woodroffe

Released in 1983
US Billboard Hot100#20
From The Album“The Principle of Moments”

:原詞は太字

My love is in league with the freeway
It's passion will rise as the cities fly by
And the tail lights dissolve in the coming of night
And the questions and thousands take flight

俺の愛は 高速道路とつながってる
都会を駆け抜けるたびに情熱が湧き上がる
夜の訪れとともにテールライトが消えると
幾多の疑問は みなどこかに行ってしまう

My love is miles in awaiting
The eyes that just stare and the glance at the clock
In the secret that burns and the pain that won't stop
And it's fueled with the years

俺の愛は長い間待っている
じっとただ見つめる目 時計をちらと見る
燃え上るような秘密 そして止むことのない痛みが
燃える火に 何年もの間 注がれていくんだ

Leading me on (leading me on)
Leading me down the road
Driving me on (driving me on)
Driving me down the road

俺を連れて行ってくれ(俺を連れていけ)
どの道を行けばいいのか教えてくれ
俺を乗せて行ってくれ(俺を乗せてくれ)
どの道を走ればいいのか教えてくれ

My love is exceeding the limit
Red eyed and fevered with the hum of the miles
Distance and longing and my thoughts do collide
Should I rest for a while and decide


俺の愛は限界を越えてしまってる
真っ赤な目をして
何マイルも鼻歌を歌うのに熱中してるんだ
距離と憧れ 俺の考えがぶつかりあう
しばらく休みをとってから決めようか...

Your love is cradled in knowing
Eyes in the mirror still expecting their prey
Sensing too well when the journey is done
There is no turning back
No
There is no turning back

おまえの愛は知ることで揺り動かされる
鏡に映った目は獲物を狙ったままで
その旅が終わったときが一番感知できるんだ
もう戻れない
ああ
もう戻ることはできないんだ

On the run

走り続けるしかない

My love is in league
With the freeway
Oh with the freeway
And the coming of the night time
My love
My love
Is in league with the freeway


俺の愛は 高速道路と縁が切れないんだ
ああ 走り続けるしかないのさ
そして夜が訪れる...
俺の愛は
俺の愛は...
高速道路とは縁が切れないんだ...

(Words and Idioms)
in league with=~と同盟を結んで、~と結束して
dissolve=溶かす、溶解させる、解散する、〔契約・関係などを〕解消する
take flight=すばやく逃げ出す(run away quickly)
thousands=多数,無数; 何千,数千 〔of〕.
fuel=〔燃える物を~に〕くべる、入れる、注ぐ 〔感情を〕あおる、刺激する
exceed the limit=度を超す、〔数量などが一定の〕枠を超える
hum=(群衆などの)ざわめき,がやがや;ぶつぶつ[ぼそぼそ]言う声、鼻歌
collide=衝突する、ぶつかる
longing=憧れ、切望
cradle=〔赤ん坊を〕揺り籠で寝かせる、あやす、~を育てる
prey=獲物 餌

日本語訳 by 音時

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◆"My love is in league with the freeway"って印象に残るフレーズですね。

「高速道路と結束している愛」..."後ろを振り返らず、スピードを上げて突っ走る愛"、それでもいつかは終点のある愛、ってことを考えました...。いずれにしても淋しい結末が待っている愛ですよね(-_-;)。

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◆ロバート・プラントの書く曲のタイトルはしばしば曲の内容とは違う「意味なし」で付けられることが多いと聞きます(「アキレス最後の戦い」もそうでした)。ですので歌詞にも出てこない「Big Log」にはあまり囚われない方がいいのかな。

 この曲のSongfactsページには、「プラントの詞はしばしば J.R.R. Tolkien の書く小説に影響されている」とも書かれていました。「ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン」は英国の作家。「ホビットの冒険」「指輪物語」が有名ですね。僕はほとんど知らないのですが、「J.R.R.トールキン」の作品に詳しい方からすると、何かこの曲の内容にその影響がみられるのでしょうか…?ちょっと興味はあるんだけどな...(^▽^;)。