「抱きしめたい」の全米シングルチャート7週間1位を阻止した曲は何でしょう...はい、それはビートルズの「シー・ラヴズ・ユー」なんですね!

 そして「シー・ラヴズ・ユー」は全米チャートで1位を2週間君臨しますが、ビートルズにしては短い記録...「シー・ラヴズ・ユー」の王座を奪ったのは...「キャント・バイ・ミー・ラヴ」!

 「キャント・バイ・ミー・ラヴ」が5週間1位になりますので、3曲合計でビートルズという同アーティストが全米チャートを14週間連続で1位を独占(2月から5月第一週まで)しちゃったんですね!

◆この曲「シー・ラヴズ・ユー」。僕が最初に耳にしたのは日曜のTV「TVジョッキー」(土居まさるさんが司会)のときのコマーシャル(EDWINジーンズ)で女性がジーンズを穿くときに流れるBGM。
 当然耳で「シー・ラヴジュ・ヤー・ヤー・ヤー」とは聞こえなかった僕は、聞こえた通りにに「チュラッチュ、ヤーヤーヤー」と歌っていました(笑)。

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◆この曲についてのウィキペディア解説です。

ヴォーカルはジョン・レノンとポール・マッカートニー。二部コーラスになる部分では、ジョンが下のパートを、ポールが上のパートを担当している。フレーズの繰り返し部分と "She loves you Yeah Yeah Yeah" の部分のみジョージが加わる。エンディングの "Yeah" のバックではG6コードが使われている。
プロデューサーであるジョージ・マーティンのアイデアで、曲の冒頭リンゴによるドラムのフィルインに続きすぐにサビの部分から曲が始まる、当時としては斬新な構成の曲である。また、ハイハットの代わりにバスタムを使用して迫力を出す、エンディングに6thコードを使う。当時イギリスでは下品とされた "yeah" を連呼する歌詞等、いろいろな工夫の跡が見られる。

◆映画「イエスタディ」のなかで、ヒメーシュ・パテル演じる主人公のジャック・マリクは、みんながビートルズを知らない世界で、ビートルズの歌の歌詞を想い出しながら歌っていきます。なかなか歌詞の思い出せない曲の筆頭は...「エリナー・リグビー」かな(^▽^;)
 
 もし僕が主人公だったら、やっぱり「She Loves You」は歌うだろうな。歌詞が簡単でシンプルだしね! そしてこのコーラスからの出だし(その前のリンゴのドラムも)。コーラスの「フ~~~!」もやっぱり鮮烈!でしたよね。

SheLovesyou


(Lennon / McCartney)

Released in 1964
US Billboard Hot100#1(2)

:原詞は太字

She loves you, yeah, yeah, yeah
She loves you, yeah, yeah, yeah
She loves you, yeah, yeah, yeah, yeah

あの娘はきみが好きだって
あの娘はきみが好きなんだ
あの娘はきみが好きなんだよ

You think you've lost your love
Well, I saw her yesterday
It's you she's thinking of
And she told me what to say

きみは失恋したって想ってるんだろ
ああ 昨日あの娘に会ってきたんだよ
きみなんだ あの娘が思っているのはね
あの娘から言われたんだ
なんて言えばいいかをね

She says she loves you
And you know that can't be bad
Yes, she loves you
And you know you should be glad

 
あの娘はきみが好きなんだとさ!
なあ 悪くない話だろ
そう あの娘はきみが好きなんだって
そうさ きみは幸せ者なのさ

She said you hurt her so
She almost lost her mind
But now she says she knows
You're not the hurting kind

こうも言ってたよ
きみにひどく傷つけられて
もうわからなくなっちゃったんだって
でも今は きみのこと
人を傷つけるようなヤツじゃないって
わかったって言ってたんだよ

She says she loves you
And you know that can't be bad
Yes, she loves you
And you know you should be glad

あの娘はきみが好きなんだって!
なあ 悪くない話だろ
そう あの娘はきみが好きなんだって
これで喜ばなきゃばかもんだぜ

She loves you, yeah, yeah, yeah
She loves you, yeah, yeah, yeah
With a love like that
You know you should be glad

あの娘はきみが好きだって
あの娘はきみが好きだって
こんなに愛されてさ
喜ばなきゃ嘘だよな

You know it's up to you
I think it's only fair
Pride can hurt you too
Apologize to her

あとはきみ次第だぜ
これがやっぱりフェアな話だよな
プライドが自分を傷つけることもあるんだよ
あの娘に謝ったほうがいいんじゃないか

Because she loves you
And you know that can't be bad
Yes, she loves you
And you know you should be glad

だってあの娘はきみが好きなんだ!
それって悪くない話だろ
そう あの娘はきみが好きなんだ
きみはぜったい幸せなんだぜ

She loves you, yeah, yeah, yeah
She loves you, yeah, yeah, yeah
With a love like that
You know you should be glad

あの娘はきみが好きだって
あの娘はきみが好きだって
こんなに愛されて
きみは幸せ者なんだぜ

With a love like that
You know you should be glad
With a love like that
You know you should be glad

こんなに愛されて
喜ばなきゃ嘘だよな
こんな風に愛されて
幸せなんだってわかるよな!

Yeah, yeah, yeah


日本語訳 by 音時

◆ふと思ったことがあります。

この曲を歌っている主人公(I)。友だち(You)にあの娘(She)がきみ(You)のことを好きなんだって言ってたぜとおせっかいにも教えてくれる第三者です。その主人公は(You)と(She)との関係でどんなスタンスなんでしょうか。
 この曲の物語として、純粋に(You)と(She)の気持ちでボタンの掛け違いがないように心配して応援しているんでしょうか。それとも実は主人公(I)もあの娘(She)のことを愛していて、その気持ちにフタをして、(You)を応援することで忘れようとしているんじゃないでしょうか。
 (You)に「You Know you should be glad...」(わかってるよな。きみは喜ぶべきなんだぜ)なんていう言い方が、「彼女がいない身としてはうらやましい」という場合や、「俺がひそかに愛してるあの娘がおまえを好きだって言ってんだから、おまえがそれを受け止めないなんてことしたら俺がぶっとばす!」という場合にも取れますよね...。

 そんなこと、あなたも想像してみてください。この曲を聴くのがまた楽しくなったりしませんか?