「追憶の甘い日々(Reminiscing)」=レミニシングは、メロディも歌詞もアレンジもすごくいい曲でした!

ジャズっぽいアレンジだったり、短いけどギターフレーズがカッコよかったり、そしてサビのハーモニー、エンディングのサックスなども。リトルリバーバンドにはいい曲も、好きな曲も沢山ありますが、名曲は?といえば、迷わず「Reminiscing」をあげますね!

 全米トップ40のチャートをノートにつけるとき「Reminiscing」の綴りを何度書いたことか(おかげで覚えました)。アルバム「夢追い人」は買おう買おうと思ってお金なくて買えなかった記憶があります。お小遣いも少なく、買いたかったアルバムはまだ沢山あったんだな~。

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◆主人公の彼は彼女との将来を夢想するなかで、年取っても二人でダンスに行って公園を散歩して、2人で昔を思い出し「ほら、あのとき君がこうしたじゃない」「えーそうだっけ?」「そうそう」とかやってみたいんだな。

 「グレンミラー楽団」が活躍したのは1937~1942年、コール・ポーターの「夜も昼も」は1932年に書かれたものであるから、「彼」と「彼女」は1940年頃のカップル。Jazzのスタンダードナンバーを聴いて歓声を上げ、ダンスを踊った世代。その時の彼は、「年とってもこうやって君と踊ったりしたい」「僕らはそうしながらあの時のことを思い出しながら語り合いたいね」って彼女に「人生計画(Lifetime Plan)」を話してた。

 そして「Reminiscing」がヒットした1978年、「彼」は(1940年のときに25歳として、38年経って63歳か)すでに年を取っている。「Now as the years roll on, 」の年代になっている。そしてグレンミラーやポーターの曲がかかると「あの頃を思い出すなあ」と思い出に浸るのです…。

 こういったあたりは、オーストラリアのバンドであるLittle River Bandがイギリスに上陸してもあまり人気が出ず、アメリカ進出を果たしていた頃。アメリカ人にいかにもウケそうな歌詞やムードを持つ曲で大ヒットになった理由も納得です。

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(Graham Goble)
lyrics c Universal Music Publishing Group, Warner/Chappell Music, Inc., EMI Music Publishing

Released in 1978
US Billboard Hot100#3
From The Album
“Sleeper Catcher”(夢追い人)

:原詞は太字

Friday night,
It was late,
I was walking you home
We got down to the gate,
And I was dreaming of the night.
Would it turn out right.


金曜の晩もう遅い時間
僕はきみを家に送るところ
門に着いたところで
僕はあの夜のことを思い出していた
これが正解なんだよね

How to tell you girl,
I wanna build my world around you.
Tell you that it's true.
I wanna make you understand
I'm talkin' about a lifetime plan


きみになんて言おうか
僕はずっときみと一緒にいたいんだ
これが僕の本心
きみに理解してもらえるかな
僕は人生の計画を話してるんだ

That's the way it began,
We were hand in hand.
Glenn Miller's Band
Was better than before.
We yelled and screamed for more


どんな話なのかというと
僕らは手をつないでて
そこでグレン・ミラー楽団の曲が
以前より素敵に聴こえてくる
僕らは叫んで「アンコール」の
歓声をあげるんだ

And the Porter tunes,
 (Night and Day)
Made us dance across the room
It ended all too soon
And on the way back home
I promised you'd never be alone


コール・ポーターのあの曲も流れ
(その曲は「夜も昼も」)
僕らは部屋中ダンスを踊りまわった
でも曲はすぐに終わってしまう
帰り道 僕は約束するんだ
きみを決して一人にしないよって

Hurry, don't be late,
I can hardly wait,
I said to myself when we're old
We'll go dancing in the dark
Walking through the park
And reminiscing


急いでいこう 遅れないで
待ちきれないんだ
僕は自分に言い聞かせる
僕たち 年をとっても
ダンスを踊りに行って
公園を散歩しよう
そして一緒に
思い出にふけることにしよう

Friday night,
It was late,
I was walking you home
We got down to the gate,
And I was dreaming of the night.
Would it turn out right.


金曜の晩もう遅い時間
僕はきみを家に送るところ
門に着いたところで
僕はあの夜のことを思い出していた
夢じゃなく現実なはずだ

Now as the years roll on,
Each time we hear our favorite song,
The memories come along.
Older times we're missing
Spending the hours reminiscing


月日は流れて いま
僕たちのお気に入りの曲を聴くたび
あの思い出が甦る
懐かしいあの古き良き時代
しばし2人で
思い出にふけることにしようかな

Hurry, don't be late.
I can hardly wait,
I said to myself when we're old
We'll go dancing in the dark,
Walking through the park,
And reminiscing.


急いでいこう 遅れないで
僕は待ちきれないんだ
僕は自分に言い聞かせる
僕たち 年をとっても
ダンスを踊りに行って
公園を散歩しよう
そして一緒に
思い出にふけることにしよう

(Words and Idioms)
yell=叫び声をあげる

日本語訳 by 音時


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◆ちょうどこの曲がヒットしていた頃、1979年 Midnight Specialでのスタジオライブ。



◆グレン・ミラー楽団「ムーンライト・セレナーデ」。やっぱ2人の思い出のグレンミラーの曲はこの曲でないかな。




◆「夜も昼も(Night And Day)」Cole Poter 。1946年にはコール・ポーターの映画も作られた!