この曲にはギルバートの青春時代からの人生観が現れているなあ。

ギルバートによるとこの曲は「学校への失望」を歌った歌で、小学校?時代のコワイ先生も出てきます。悪いことするとムチで叩く(いつでも叩けるぞと脅す)って先生がいたんですね。Official Web Siteのなかでのギルバートの曲解説では次のようにあります。

「ちょっと誇張したけどでもそういうこと。学校の先生の話は本当さ。スウィンドンの小学校と中学校は、暖房のない古い町の軍隊避難所にあったんだ。昼間にはたきぎの暖房だよ。スコットランドから来た先生は肩に皮の鞭を持ってて、悪いことをしたらそれで叩くっていう、怖い先生だったよ」


R-3894529-1426028124-7902.jpeg


こんなところでしょうか...

学校で先生に気にいられても仕方ない。
自分から冒険しなければ、誰も手を差し伸べることはない
自立して進路を決めて夢を追い
日々努力と工夫を積み重ねなければ結果も出ず
誰も気付いて手助けしてくれないんだ...


R-2425172-1524419682-9778.jpeg


Songwriters: O'Sullivan, Gilbert
© EMI Music Publishing, Sony/ATV Music Publishing LLC

Released in 1974
From The Album
“A Stranger In My Own Backyards ”

:原詞は太字

If you ever go to school
Then you'll know that it's a fool
Who believes a teachers pet
Is a pupil like yourself
For if I remember well
My old teachers was a belt
Which he kept around his shoulder blade
There for the mistakes we made

いつか学校に行ったらその時わかるよ
学校なんて馬鹿げてるってこと
教師達の「可愛い子どもたち」って
きみみたいな子どものことなんだ
よく思い出すんだけど
僕の年老いた先生は
肩甲骨あたりにいつもベルトをしてた
それは僕らは間違いをしたとき叩くため

Have you ever been to sea
And been told reluctantly
That if you have one more drink
We're all liable to sink
If you have all I can say
Is have a happy holiday
And don't come back without a tan
Especially from a far off land


海に行ったことはある?
僕はしぶしぶ言われたんだけど
もう一杯飲んだら
溺れることになるぞってね
もし海に行くんだったら
僕が言うことは
「楽しい休暇を」ってことだけさ
遠くの島にでも特別に行ってきな
必ず日焼けして帰ってくるんだよ

Funny old world this
Or haven't you noticed
Everything's glued on
Nothing is screwed on
One day we will come unstuck
But until then we're in luck


この古ぼけた世界はどうだい?
きみは気づいてるかな?
すべてのことは関連していて
変わらぬものは何もない
ある日僕らが離れてしまっても
すぐに幸運が舞い込んでくるんだ

If you ever feel the need
To go out and plant a seed
Then by all means go ahead
I won't stop you but instead
I will tell you where to go
And the seeds that you can grow
And by way of payment back I think
You could buy us all a drink


必要だと思ったら
外に出て植物の種を植えてみよう
やってみなよ
僕が止めることはないからさ でも
どこに行くのがいいかは言わせてもらうよ
きみが育てた種からは
僕が思うに見返りもあるよね
僕らみんなにきみが一杯
おごってくれるくらいいいよね

Funny old world this
Or haven't you noticed
Nothing is certain
Gone for a burton
Something must be done they say
But for the moment it can wait.


この古ぼけた世界はどうだい?
きみは気づいてるかな?
確かなものは何もない
すべてのものは壊れゆく
少しの間 待っててくれるかもしれないけど
でもやらなきゃならないこともあるんだよ

(Words and Idioms)
shoulder blade=肩甲骨
reluctantly=いやいやながら しぶしぶ
liable =責任がある
glued =密着して 釘付けで
unstuck=(instick) 離れた ほどけた
screw on=ねじで留まる
go for a burton=ものが壊れる なくなる

日本語訳 by 音時

R-8651247-1521703490-4119.jpeg

アルバム「A Stranger In My Own Backyards」=「僕の裏庭の見知らぬ人」というタイトル。LPレコードの邦題では「彷徨いとぬくもりと」というタイトルが付けられていました。このアルバムはずっとロンドンでレコーディングしていたギルバートにとって、初めての海外(アメリカ)でのレコーディング。そのあたりの心情をアルバムタイトルにしたのかな?と想像します。


付録の「美麗カラーポスター」はこれかな?

1302589

LPPO-22-05