この曲、紹介するには季節が暑すぎますね(笑)。
 僕はJames Taylorのバージョンをラジオ「全米トップ40」で聴いて初めて聴いて『やさしい歌だなあ』と感動し、大好きになりました。そのあと、この曲は黄金コンビ“Carole KingとGerry Goffin”の作品と知りCarole Kingも歌っていたこと、そしてさらにドリフターズ(長さん、カトちゃんじゃない)が1962年にヒットさせていたことを知りました。

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 でも色んなバージョンはありますが、やっぱりJamesの優しい声にこの曲は一番合うように思います。

◆日本だと屋根に登っていたら警察に通報されそうですが、外国は登りやすくできてるのかな。エルトンの"Your Song"でも屋根の上に座って苔を蹴る場面が出ますし、ケイティ・ペリーの"The One That Got Away"の2人も親のお酒をくすねて屋根の上に座って、将来を語り合う場面がありました。

 寒い季節や暑い季節はおっくうになりますが、春や秋のいい季節には僕は近所の川に朝ウォーキングに行きます。またお休みの日で晴れた日に始発に乗っていって、江の島~七里ガ浜~稲村ケ崎~鎌倉と相模湾を見ながら歩くのが好きです。
 やっぱりこの歌のように“I'll get far away from the hustling crowd And all the rat-race noise down in the street ”したくなるときがあるんですよね。誰でもそういうとき、ありますよね。

 いつもと視線を変えてみる。自然の力のなかに包まれてみる。そんなことで心が安らいで、明日の活力って出てきます。僕の場合、この和訳ってのも、それに近いものがあったりします。

Songwriters: King, Carole / Goffin, Gerry
lyrics c EMI Music Publishing

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Released in 1979
US Billboard Hot100#28
From The Album“Flag”

:原詞は太字

When this old world
starts a getting me down
And people are just too much
for me to face
I'll climb way up
to the top of the stairs
And all my cares just drift
right into space

この古びた世界が
僕を押しつぶしはじめ
誰かと顔を合わせるのも
キツく感じてしまうとき
僕は登るんだ
階段のてっぺんまでね
すると悩みごとが
いつのまにか宙に消えていくんだ

On the roof,
it's peaceful as can be
And there the world below
don't bother me, no, no

屋根の上 
そこはいちばん穏やかな場所
見おろす世界は
もう僕をわずらわせることはない

So when I come home
feeling tired and beat
I'll go up
where the air is fresh and sweet


疲れて打ちひしがれて
家に帰るとき
僕は屋根に上る
そこの空気はとても新鮮で優しい

I'll get far away
from the hustling crowd
And all the rat-race noise
down in the street

遠くに身を置くのさ
押し合っている人々から
そして通りで聞こえる
競争社会の騒音から

On the roof,
that's the only place I know
Look at the city down below, baby
Where you just have to wish to make it so
Let's go up on the roof


屋根の上
そこは僕の特別な場所
町全体を見下ろすんだ baby
きみもそんな場所がほしいなら
屋根に登ってみないかい?

And at night the stars
they put on a show for free
And, darling,
you can share it all with me
That's what I said
Keep on telling you


夜にはキラキラした星達のショーが
無料で見れるのさ
そうさ darling
僕と一緒にその光景を見よう
このアイデアはどう?
何度でも言うよ
 
That right smack dab
in the middle of town
I found a paradise
that's troubleproof

まさに都会の真ん中にある
悩みから離れられるパラダイス
僕はそんな素敵な場所を見つけたよ

And if this old world
starts a getting you down
There's room enough for two
Up on the roof...


このくたびれた世界が
きみをくじかせようとしたときは
僕たち二人のための場所
屋根の上に登ってみないかい?
きっときみの心も安らぐはずだよ

(Words and Idioms)
drift into~=知らぬ間に~に陥る
hustling 押し合いへし合い
smack dab=まともに ちょうど
troubleproof=苦労をしらない

日本語訳 by 音時

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◆ギター1本から始まり、盛り上がっていきます。なかなかよい。



◆The Drifters 1962年のヒット(全米5位)。明るいテンポですね。考えてみると歌詞はもともと明るい感じの詩ですよね。