(Live From Long Island 1983)

 7月のビリーは「Until The Night」を選んでみました。

アルバム「ニューヨーク52番街」のB面のフィナーレ(ラストではない)のこの曲は最後の締めくくりとして印象的な曲でした。「Half A Mile Away」(自由への半マイル)で加速したあと、静かに始まり、後半にビリーの歌も演奏も盛り上がりを見せます!

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◆アメリカではシングルになりませんでしたが、イギリスでは「My Life」に続くセカンド・シングルとしてリリースされたんですね。アルバムでの邦題は「夜のとばり」ですが、日本でとシングルになったときは「アンティル・ザ・ナイト(夜のとばり)」としたんですね。さすがに「とばり」っていう言葉は古風で意味がわからない若者が多いのでは?と思ったからでしょうか。

◆「夜のとばり」とは…?(goo辞書より)

と‐ばり【帳・帷】
1 室内や外部との境などに垂らして、区切りや隔てとする布帛 (ふはく) 。たれぎぬ。たれぬの。
2 物をおおいかくすもの。さえぎって見えないようにするもの。「夜の―」

ということですね。

◆冒頭のライブyoutubeでは一番最初にビリーが「これはライチャス・ブラザースに捧げた歌だよ」と言っています。そういえば出だしもライチャス・ブラザースの「ふられた気持ち」(You've Lost That Lovin’Feeling)のような感じであります。オマージュしているんですね。

◆“とばり”に古風、奥ゆかしさのイメージがありますね。夜が覆い隠してくれるもの、それは何なのでしょう?

Songwriters JOEL, BILLY
Lyrics c Universal Music Publishing Group

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Released in 1978
UK Single Chart#50
From The Album"52nd Street"

:原詞は太字

I never ask you where you go
After I leave you in the morning

きみの行先を聞くことなんてない
朝になってきみと別れた後で

We go our different ways
to seperate situations
It's not that easy anymore

僕たちは離れ離れの暮らしを送り
違った道を歩いていく
これ以上 続けていくのは難しいけれど…

Today I do what must be done
I give my time to total strangers

今日はやらなきゃならないことをしなくちゃ
僕は“赤の他人”に時間を割くんだよ

But now it feels
as though the day goes on forever
More than it ever did before


でも今は
一日が永遠に続くような気がするよ
これまでよりもずっと長く…

Until the night,
until the night
I just might make it
Until the night,
until the night
When I see you again


夜が来るまで
夜が来るまで
なんとかやれるはずさ
夜が来るまで
夜が来るまで
またきみに会えるまで

Now you're afraid that we have changed
And I'm afraid we're getting older


きみはいま恐れてる
僕らが変わってしまったって
僕はいま恐れてる
僕らが年を取っていくことを

so many broken hearts,
so many lonely faces
so many lovers come and gone

たくさんの傷ついた心
たくさんの孤独な人達
たくさんの恋人が
出会っては別れていくんだ

I'll have my fears like every man
You'll have your tears like every woman


男ならだれでもするように
僕は不安を抱き
女ならだれでもするように
きみは涙を流すだろう

Today we'll be unsure,
is this what we believe in
And wonder how can we go on


いまはまだ確信がないんだ
これが僕らが信じていい道なのかどうか
どうやって続けていけばいいのかを
僕ら二人は悩んだままだけど…

Until the night,
until the night
I just might make it
Until the night,
until the night
When I see you again


夜が来るまで
夜が来るまで
なんとかやれるはずさ
夜が来るまで
夜が来るまで
そしたらまたきみに会える

When the sun goes down
And the day is over
When the last of the light has gone
As they pour into the street

陽が沈み
一日が終わる
最後の陽の光が消えていくと
人々が通りにあふれてくる

I will be getting closer
As the cars turn their headlights on
While they're closing it down
We're gonna open it up
And while they're going to sleep
We'll just be starting to touch


車のヘッドライトが点きはじめると
僕はきみの近くに向かう
人々が一日を締めくくっていくなかで
逆に僕たちは心を開いていくんだ
人々が眠り始める頃
僕たちはお互いの感触を
ただ 確かめ始める

I'm just beginning to feel
I'm just beginning to give
I'm just beginning to feel
I'm just beginning to live


僕はだんだん感じてくる
きみを愛しく思い始める
僕は感情を取り戻していく
僕には生きる力が湧いてくる

Before I leave you again
Before the light of the dawn
Before this evening can end
I have been waiting so long


きみとまた離れてしまう前に
夜明けが訪れるその前に
夜が終わってしまう前に
僕はずっとこの時を待っていた…

Until the night,
until the night
I just might make it
Until the night,
until the night
When I see you again

夜が来るまで
夜が来るまで
なんとかやれるはずさ
夜が来るまで
夜が来るまで
そしたらまたきみに会える…

(Words and Idioms)
total stranger=赤の他人

日本語訳 by 音時

Billy_Joel_-_52nd_Street_Tour


◆夜だけ会える二人…この人といるときに生きる力が湧いてくるという人と会えるのは...主人公の場合、夜の間だけ。二人の関係は、やはり法的にも倫理的にも許されない関係、ということなんでしょうね。もう続けるのは難しいと感じていながらも、夜が来るのを待ちわびている自分がいます。この二人はどうなっていくのでしょうか・・・。夜のとばりに隠されて。

シンプルな名邦題!と思いました。

 "Big Shot""Honesty""My Life"…「ニューヨーク52番街」にいる様々な人達が、それぞれの物語の主人公です。ビリーは最後に「52nd Street」という小曲を歌ってこのアルバムを締めくくります…。

◆これは貴重。「Until The Night」(夜のとばり)のデモ・バージョン。



◆日本のテレビ番組のビリー特集より。「僕はニューヨーカーだったんだ…」インタビュー付。「イノセント・マン」の頃かな?




◆アルバムラストは余韻を残す、この曲…「52nd Street」。