アルバート・ハモンド、2016年1月のビルボード・ライブを観に行くことができました!
もう「伝説」とも言える洋楽アーティスト。日本公演は43年振り、71歳という年齢。初めて聴いた曲も多かったですが、アルバート本人が歌った曲だけでなく、他のアーティストに提供した楽曲も歌ってくれる、ポップソング満載の素敵なステージでした!(バックバンドのベースには"パイロット"のDavid Patonも参加)
その時の来日直前インタビューページが見られます。(Billboard Japan)
もう「伝説」とも言える洋楽アーティスト。日本公演は43年振り、71歳という年齢。初めて聴いた曲も多かったですが、アルバート本人が歌った曲だけでなく、他のアーティストに提供した楽曲も歌ってくれる、ポップソング満載の素敵なステージでした!(バックバンドのベースには"パイロット"のDavid Patonも参加)
その時の来日直前インタビューページが見られます。(Billboard Japan)
(Set List まとめ) 1/29(金)2nd Stage
-1.Everything I Want to Do / 僕のしたい事
-2.Down by the River / ダウン・バイ・ザ・リバー
-3.New York City Here I Come / 憧れのニューヨーク・シティー
-4.The Day the British Army Lost the War / 僕と英国軍将校
-5.When I'm Gone / ひとりぼっちの渚
-6.The Peacemaker / ピースメイカー
-7.For The Peace Of All Man Kind / 落葉のコンツェルト
-8.To All the Girls I've Loved Before / かつて愛した女性へ
-9.I Need to Be in Love / 青春の輝き
10.I Don't Wanna Lose You / アイ・ドント・ワナ・ルーズ・ユー
11. When You Tell Me That You Love Me / 恋のプレリュード
12. One Moment in Time / ワン・モーメント・イン・タイム
(Encore)
13. Nothing's Gonna Stop Us Now / 愛はとまらない
14. I'm a Train / 俺らは機関車野郎
15. When I Need You / はるかなる想い
16. The Air That I Breathe / 安らぎの世界へ
17. The Free Electric Band / フリー・エレクトリック・バンド
18. It Never Rains in Southern California / カリフォルニアの青い空
13. Nothing's Gonna Stop Us Now / 愛はとまらない
14. I'm a Train / 俺らは機関車野郎
15. When I Need You / はるかなる想い
16. The Air That I Breathe / 安らぎの世界へ
17. The Free Electric Band / フリー・エレクトリック・バンド
18. It Never Rains in Southern California / カリフォルニアの青い空
◆はい、アンコールのラスト、この大ヒット曲を歌わずにはアルバートのライブは終わりません。
「カリフォルニアの青い空」、まずは原詞と日本語訳です。
Song Title:「It Never Rains in Southern California」
Artist:Albert Hammond
Artist:Albert Hammond
Songwriters Hammond, Albert / Hazlewood, Mike
Lyrics c Sony/ATV Music Publishing LLC
Lyrics c Sony/ATV Music Publishing LLC
Released in 1972
US Billboard Hot100#5
From The Album"It never rains in California"
US Billboard Hot100#5
From The Album"It never rains in California"
:原詞は太字
Got on board a westbound seven forty seven
Didn't think before deciding what to do
All that talk of opportunities,
TV breaks and movies
Rang true, sure rang true
Didn't think before deciding what to do
All that talk of opportunities,
TV breaks and movies
Rang true, sure rang true
西部行き747便に乗ったんだ
何をしたらいいのか何も考えないままに
チャンスがあるっていう噂話はぜんぶ
TVや映画が伝えてる話さ
本当らしく聞こえるんだ
それも さも本当のことのように・・・
Seems it never rains in Southern California
Seems I've often heard that kind of talk before
It never rains in California,
but girl, don't they warn ya
It pours, man, it pours
Seems I've often heard that kind of talk before
It never rains in California,
but girl, don't they warn ya
It pours, man, it pours
カリフォルニア南部には雨は降らないってね
そんな話は前にたびたび聞いてたかな
カリフォルニアには決して雨が降らない
でもね きみ 誰も教えてくれないけど
やっぱり降るんだよ
それも どしゃ降りの雨がね
そんな話は前にたびたび聞いてたかな
カリフォルニアには決して雨が降らない
でもね きみ 誰も教えてくれないけど
やっぱり降るんだよ
それも どしゃ降りの雨がね
Out of work,
I'm out of my head
Out of self respect,
I'm out of bread
I'm under loved, I'm underfed
I wanna go home
I'm out of my head
Out of self respect,
I'm out of bread
I'm under loved, I'm underfed
I wanna go home
失業しちゃって
どうしたらいいかわからないんだ
プライドもなくしちゃって
しかもお金もない
誰かに愛されたいし
お腹もペコペコなんだ
故郷に帰りたくなっちゃったよ
It never rains in California,
but girl, don't they warn ya
It pours, man, it pours
but girl, don't they warn ya
It pours, man, it pours
“カリフォルニアには雨は降らない”
でも 誰もきみに教えなかったかい?
やっぱり降るんだよ
それも どしゃ降りの雨がね
Will you tell the folks back home
I nearly made it?
Had offers but don't know which one to take
Please, don't tell 'em how you found me
Don't tell 'em how you found me
Gimme a break, gimme a break
故郷の家族に“僕が成功までもう少し”って
そう伝えるのかい?
仕事のオファーもあったけど
どの仕事を取るか決めかねてるんだ
どうか 僕を見たことを言わないでおいてくれ
繰り返すけど言わないでおいてくれ
ちょっと休んでるだけなのさ
もう一度チャンスをおくれよ
そう伝えるのかい?
仕事のオファーもあったけど
どの仕事を取るか決めかねてるんだ
どうか 僕を見たことを言わないでおいてくれ
繰り返すけど言わないでおいてくれ
ちょっと休んでるだけなのさ
もう一度チャンスをおくれよ
Seems it never rains in Southern California
Seems I've often heard that kind of talk before
It never rains in California,
but girl, don't they warn ya
It pours, man, it pours
Seems I've often heard that kind of talk before
It never rains in California,
but girl, don't they warn ya
It pours, man, it pours
“南カリフォルニアには決して雨は降らない”
そうらしいね
そんな話を前にたびたび耳にしたかな
“カリフォルニアには決して雨が降らない”
でもね 誰も教えてくれなかったけど
やっぱり降るんだよ
それも どしゃ降りの雨がね...
(Words and Idioms)
break=伝えられる 知れ渡る
rang true=本当らしく(嘘のように)聞こえる
Gimme a break=Give me a break
=もう一度チャンスをくれ
=大目に見てくれ
日本語訳 by 音時
◆アルバートの最大の有名曲である「カリフォルニアの青い空」ですが、この曲の解説をウィキペディアから引用します。
歌詞の内容は、ハリウッドでの成功を目指してカリフォルニア州へやってきた俳優が、何ら成功を掴むことができず、悪戦苦闘の末に自暴自棄になる姿を歌っている。コーラスの部分では「カリフォルニアでは雨は降らないけど、そう言えばこうも言われてたね。振れば土砂降り、ああ土砂降りだ。 (It never rains in California, but girl don't they warn ya. It pours, man it pours.)」と歌われる。
はい、僕は邦題を知って曲を聴いたとき(歌詞は気にせずに)、"カリフォルニアはいつだって晴れてるんだよ~""すごい青空なのさ。"カリフォルニア良いとこ、一度はおいで。酒はうまいしねえちゃんは・・・"という歌だと思っていました。←後半は「帰ってきたヨッパライ」(古)と混同。
「逆」じゃん!
カリフォルニアにだって雨は降るんだ!
カリフォルニアにだって雨は降るんだ!
曲の主題は「カリフォルニアは雨が降らない」とか噂話を本気にしないでよ。本当は"どしゃ降り"の雨が降るんだから。
そして「一攫千金、きみもスターになれる」という噂話も本気にしちゃダメさ。"売れる"っていうのは本当は厳しい世界なんだから・・・ってことなんですね。
◆この曲の歌詞の話は実話を元にしたようですよ。Mike Hazlewoodというソングライターに歌詞づくりは手伝っていただいたようですが、アルバートは自分がスペインでお金もなかった状況の生活について話したそうです。
スペインの駅で偶然、ハネムーンに来ていた"いとこ"にバッタリと出会ったアルバート。最初は彼だとわからなかったのですが、向こうがアルバートだと気が付き、話しかけてきたので、いとこであるとわかりました。困ってたアルバートは“渡りに船”とばかり、すぐお金を貸してくれないかと、頼んだそうです(-_-)。
するといとこは「きみは一族の恥さ。帰ったらきみの父親に報告しなきゃ」と返答。アルバートは「お願いだから、父親には言わないでくれ」と懇願。いとこはアルバートをホテルに連れて行き、シャワーに入れてくれ、真っ新な服と少しのお金をくれました。(結局、いとこは父親には報告したそうですが・・・)
するといとこは「きみは一族の恥さ。帰ったらきみの父親に報告しなきゃ」と返答。アルバートは「お願いだから、父親には言わないでくれ」と懇願。いとこはアルバートをホテルに連れて行き、シャワーに入れてくれ、真っ新な服と少しのお金をくれました。(結局、いとこは父親には報告したそうですが・・・)
アルバートは、モロッコからスペイン、スペインからイングランド、イングランドからアメリカ・・・と成功する(make it)できるように格闘した人生をこの曲は歌っているのさ、と語っています!
(PS)前回の来日から3年経ちました。そろそろまた、いかがですか…(^▽^;)
◆"IT NEVER RAINS IN SOUTHERN CALIFORNIA"が最高位5位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles Week Ending 16th December, 1972
1位は僕とジョーンズ夫人のザ・不倫ソング!? 2位は“私は女”。3位は“二人の絆”。アルバートは5位を3週続けました。7位はクレアちゃんの笑い声が可愛いですね。
-1 6 ME AND MRS. JONES –•– Billy Paul
-2 1 I AM WOMAN –•– Helen Reddy
-3 3 IF YOU DON’T KNOW ME BY NOW –•– Harold Melvin and the Blue Notes
-4 5 YOU OUGHT TO BE WITH ME –•– Al Green
-5 7 IT NEVER RAINS IN SOUTHERN CALIFORNIA –•– Albert Hammond
-6 2 PAPA WAS A ROLLIN’ STONE –•– The Temptations
-7 9 CLAIR –•– Gilbert O’Sullivan
-8 8 VENTURA HIGHWAY –•– America
-9 4 I CAN SEE CLEARLY NOW –•– Johnny Nash
10 10 I’M STONE IN LOVE WITH YOU –•– The Stylistics
◆Albert Hammond - It never rains in Southern California (Eschweiler, 15-08-2014)
◆アルバート・ハモンドの歌う"When I Need You"(レオ・セイヤーの全米No1曲です)
コメント
コメント一覧 (19)
引き続き何かありましたらどうぞよろしくお願いいたします。
後から書いた、TV breaks について実はこちらに書き込んだ後に「あ、そうかも」と恥ずかしながら今更思いつきました。きっともう日本語化しちゃっているブレイク芸人などと使われる、あの「ブレイク」ですね。現地の方の解説よりしっくりきます。灯台下暗しでした。「Oh,that talk…」の書き出しを含め「ああ、俺が言った、テレビで人気者になるとか映画に出るとかっていうあのハナシかい…」って感じなんでしょうね。
それから冒頭に出てくる「747」ですが、最近製造が終了した飛行機がこの当時花形だったようです。
なんだか、何度も書き込んでしまいましたので、どうぞこの書き込みはご放念ください。
確かに“Will you〜”について僕は未来の予想として“そう伝えるのかい?”としましたが、“依頼”の表現として“そう伝えてくれないかな?”とするのもあり、ですね!
ただ、僕の場合は、下調べした情報で、実際に「いとこ」と会ったときに「父親には言わないでくれ」と頼んだ、という話を知って和訳したので、一貫性のうえでも現状としたいと思います!
https://forum.wordreference.com/threads/tv-breaks.3364967/
つまり「テレビや映画とかのうまいハナシ」あたりでしょうか。
先に書いたことについては、一点、但し書きがありまして、曲中の「girl」ですが、一般的な言いぶりとして「お嬢ちゃん、そんなことも知らなかったの」と相手(この場合は自分)の世間知らずぶりを卑下した表現かもです。
実は私も最近、自訳したのですが、後半部分について受け取り方が違いましたので、不躾とは思いましたが書きますね。
「Will you…?」ですが、曲中には別に「girl」とあり、会話の相手が親類か近しい女性のようですので、まとめると「郷に戻ったら、親類には『もう少しで何とかなりそうですって、いくつかクチもあって迷ってるらいしわよ』なんて云っといてくれないかな、こんなザマなんて絶対に言わないで、後生だからさ」あたりの依頼形式文かと。
ただ後日談にもいきさつを書いていらっしゃいますし、もしかするとご承知の上かもしれませんので、そうであればごめんなさい。
その中でも「カリフォルニアの青い空」はギターコード3つ覚えていれば弾ける曲だったので特に好きでした。結局ギターはものにならずにやめてしまいましたが,歌詞の意味を調べるべく辞書と格闘した覚えがあります。
It pours 注ぐとは何か,で苦労したなあ。カリフォルニアは雨が降らないbut It poursだったので雨が降り注ぐという意味にはたどり着きました。でも全体の内容は結局よくわからずじまいでそのままになっていました。
カリフォルニアで成功できず,ボロボロになっていたのか。
このLPレコード持っていますが,レコードジャケットの長髪アルバート・ハモンドはこの時代を感じさせます。日本でも「春夏秋冬」の泉谷しげるがこんな感じだったような。
アルバート・ハモンドは「風のララバイ」までで終わったのかと思いきやスターシップの「愛はとまらない」にも関係していたとは知りませんでした。さらにはカーペンターズの「青春の輝き」やレオ・セイヤーの「はるかなる想い」がアルバート・ハモンドの曲だとはビックリです。今まで全く知らなかった。大変な才能の持ち主だったんですね。勉強になりました。
この楽曲に吸い寄せられる年代特に10代前半はラジオでしたね、そしてBCLブームでもありましたね。
青の背景にアルバート・ハモンドが写ったレコードを買って聴いてました。
中1なりに「カリフォルニアには雨が降らないのか.........」と考えてみたものの、
当時ソニー・スカイセンサー持ってた友人から笑われましたね、自分はナショナル・ワールドボーイでした。
ネットを使うようになって、98SEで検索したら、日本語訳で「カリフォルニアの青い空」の内容を知ったら意外な内容でちょっと驚いたわ。
ま、内容はともかく、心が洗われるような楽曲であることにかわりなく、これからも愛聴し続けるんだろうな.........
10月に筒美京平さん、12月のクリスマス前になかにし礼さん、と昭和歌謡を作ってきた巨匠のみなさんの訃報が続きましたね(-_-;)。このお二人の共演作がTOKIOの「Ambitious Japan」だそうです。なんか久しぶりに聴いてみたくなりました。ご冥福をお祈りいたします。
些細なことですが、筒美京平さんの訃報で思い出してしまいました。
歌詞を調べにこちらの記事にたどり着きました。
内容が真逆!笑
本サイトに出会い、自分でも和訳に挑戦する新たな趣味?を見つけられたことに、音時さん感謝いたします。
また奏灯さんの海外短波放送のコメントもあり、嬉しくなりコメントしました。
前年のレオ・セイヤーに続き、レジェンドの登場で当然、見に行きました。また来てほしいですね。
私の思っていることを汲み取っていただき、感謝です!
70年代後半の海外は日本からは今より遥か遠くの存在で
音楽も含めてラジオなどの音源が主な情報源で、音の世界の中で
まだ見ぬ海外に想像を膨らませ、想いを馳せていたことが
当時の多感な時期と相まって、言いようの知れないワクワク感に
結びついていたのでしょうね。
話は変わりますが、トップページのたくさんのLPジャケットの
写真ですが、全て音時さんが所有されているものでしょうか。
BCLブームの1970年代後半、キリスト教系列短波放送
友情の声:KGEIサンフランシスコのフィナーレで
毎日かかっていたのがこの曲で
今だにこれほどカリフォルニアのイメージを歌った曲は
ないと思っていて、大好きな1曲です。
音時さんいつも翻訳ありがとうございます😊