今年もボブ・ウェルチの命日がやってきました(6月7日です)。

◆邦題「悲しい女」と聞くと…僕は当時から、どうしても「あばよ」「愚図」「かもめはかもめ」「夏をあきらめて」などの研ナオコさんを思い出してしまいます(^▽^;)。
みなさんは思い出しませんか?世代的に(^▽^;)

「センチメンタル」って日本でいう「悲しい」とは違いますよね。(「Lady」も「女」というより、女性として敬うような意味合いあると思います)

 (Weblio英和対訳辞書)
Sentimental=センチ, 情にもろい, 情に脆い, おセンチ, 心情的, 多情多感, 多情, 甘ったるい, 甘たるい, 感傷的, センチメンタル, 感情的

 ということで、「悲しい女」っていう邦題はちょっと合っておりませんね。「センチメンタル」って、言葉としてはちょっと「涙もろい」大ゲサ感の意味があるのかなあ。

BobSentimental

◆でもこの歌の物語のなかでは、「僕らの生きている時代」は「人生を粉々の欠片にしてしまうような時代」であり「絵画も色がなく 歌も韻を踏むことのない(そんな味気ない)時代」です。そんななかで「センチメンタルな風」が吹いてきました。沢山の感情がその風のなかには含まれています。いくつあるかっていうと「14もの歓びと笑顔にさせてくれる願い」があるんです!(なぜ14なのかな?)

 この曲、単語で「Love」とか出てきませんが、ものすごく愛情に満ち溢れた曲だと思います。

◆ボブ・ウェルチはこの曲を1972年に最初の奥さんナンシーさんを思い浮かべ作ったとのこと。フリートウッド・マックに彼がギタリストとして参加していたときのアルバム「枯れ木(Bare Tree)」にオリジナルが収録されています。 ナンシーさんと出会って生活して人間らしい思いを持ったんでしょうね。でもどうして別れてしまったのかは不明…(-_-;)。

 そしてロバート(Bob)がマックを脱退して、ロックバンド「パリス」結成。この時代を経て発表したソロアルバム「フレンチ・キッス」。「Sentimental Lady」はアレンジを変えて(より素敵な仕上がり)、その冒頭に収められシングルとしてもヒット。ロバートの代表曲となりました。

バックにフリートウッド・マックのリンジー、クリスティン、ミックが参加しています!

◆しかし…2012年、ロバート65歳の6月7日、ナッシュビルの彼の自宅で遺体が発見されました…こちら当時の訃報を伝える記事がまだ残っていました。
 ロバート(Bob) R.I.P…。

Song Title:「Sentimental Lady」
Artist:Bob Welch

5146-piMRbL._SY355_


Songwriters:ROBERT WELCH
Lyrics © BMG RIGHTS MANAGEMENT US, LLC, Sony/ATV Music

Released in 1977
US Billboard Hot100#8
From The Album"French Kiss"

:原詞は太字

You are here and warm
But I could look away and you'd be gone
Cause we live in a time
When meaning falls in splinters from our lives
And that's why I've traveled far
Cause I come so together where you are

きみがそばにいて温めてくれる
でも僕はきみから目をそらしてしまい
きみはいなくなってしまった
僕たちは人生を粉々の欠片に
してしまうような時代に生きている
だから僕は遠く旅することにしたよ
きみのいる場所へいられるように

And all of the things
that I said that I wanted
Come rushing by in my head when I'm with you
14 joys and a will to be merry
And all of the things that we say are very

僕が言ったことや望むことのすべて
きみと一緒にいると
次々に頭に思い浮かぶんだ
14もの喜びや笑顔にさせてくれる望み
僕たちが語り合うことそのすべてが…

Sentimental gentle wind
Blowing through my life again
Sentimental Lady
Gentle one

とっても
センチメンタルで優しい風さ
僕の人生に再び吹いてきたんだ
センチメンタルなレディ
優しいひと…

Now you are here today
But easily you might just go away
Cause we live in a time
When paintings have no color, words don't rhyme
And that's why I've traveled far
Cause I come so together where you are

そしていまきみはここにいる
でもたやすくきみは
いなくなってしまうかもしれないね
だって絵画も色がなく
歌も韻を踏むことのない
そんな味気ない時代に僕らは生きてる
だから僕は遠く旅に出たのさ
きみのいるところの近くにいくために

And all of the things
that I said that I wanted
Come rushing by in my head when I'm with you
14 joys and a will to be merry
And all of the things that we say are very


僕が言ったことや望むことのすべて
きみと一緒にいると
次々に頭に思い浮かぶんだ
14もの喜びや笑顔にさせてくれる望み
僕たちが語り合うことそのすべてが…

Sentimental gentle wind
Blowing through my life again
Sentimental Lady
Gentle one

とっても
センチメンタルで優しい風なんだ
僕の人生に再び吹いてきたのさ
センチメンタルなレディ
優しいひとなんだ…

You are here and warm
But I could look away and you'd be gone
Cause we live in a time
When meaning falls in splinters from our lives
And that's why I've traveled far
Cause I come so together where you are


きみがそばにいて温めてくれる
でも僕は現実から目をそらしてしまい
きみはいなくなってしまったんだ
僕たちは人生を粉々の欠片に
してしまうような時代に生きている
だから僕は遠く旅することにしたんだ
きみのいる場所へいられるように

Yes and all of the things
that I said that I wanted
Come rushing by in my head when I'm with you
14 joys and a will to be merry
And all of the things that we say are very


そうさ 僕が言ったことや
望むことのすべて
きみと一緒にいると
次々に頭に思い浮かぶんだ
14もの歓びと
僕たちが語り合うことそのすべてが

Sentimental gentle wind
Blowing through my life again
Sentimental Lady
Gentle one


とっても
センチメンタルで優しい風なんだ
僕の人生に再び吹いてきたのさ
センチメンタルなレディ
優しいひと

Sentimental gentle wind
Blowing through my life again
Sentimental Lady
Gentle one

とてもやさしいセンチメンタルな風
僕の人生に再び吹いてくれたんだ
センチメンタルな素敵な女性
とても優しい女性(ひと)さ…


(Words and Idioms)
splinter=破片

日本語訳 by 音時

61JLApVQ-TL._SX355_

「Sentimental  Lady」はロバートがフリートウッド・マック在籍中に、一度レコーディングされリリースされた曲です。アルバム「枯れ木(Bare Trees)」に収録されています。アレンジもシンプル。歌詞が若干違うな。コーラス部分はロバートのソロの方がいいな。




(PS) こちらPV「Sentimantal Lady」。アルバムジャケットの写真のイメージ通りではありますが、ロバートがちょっと“フレンチ・キス”しすぎでちょっと…この曲の僕のイメージが崩れてしまう…(-_-;)。



(PS2)アルバム「フレンチ・キス」から「フレンチ・キス」ってどんなキス?ってことも最後に触れようかなと思って、ググったら「フレンチ・キッス」というアイドルユニットの写真がこれでもかというぐらい出てきた。AKBの柏木由紀さんら3人からなるユニットなんですね。キャッチフレーズは「親に紹介したい3人組」らしい。

(PS3)それでフレンチ・キスについて詳しくはこちら。さっと一読、僕にとってはこんなに詳しい知識は必要ありませんね…(^▽^;)。

◆クリスティンと共演。グラサンかけてないロバート。ドラムはミック・フリートウッド!



◆“悲しい女”ってこんなイメージだな。研ナオコさん「かもめはかもめ」。