今日は「華麗なるレース(A Day At The Races)」のロジャー曲!


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◆この曲“Drowse”は邦題が“さまよい”と付けられて、アルバム「華麗なるレース(A Day At The Races)」のB面4曲めに収録されていました。


 クイーンのアルバムのロジャー曲は“俺はロックや車好きなんだぜ!”というような曲が多く、クイーンのアルバムのなかでは“ロック色が強い”。それがアルバムのなかではトータル色を失う一つの要因(笑)でもありましたが、ブライアンと並んでロジャーがどんな曲を入れてきたのかなと、“ロジャー曲”もアルバムの一つの楽しみでありました。…それがこの“さまよい(Drowse)”はだいぶ大きく変わった印象でしたね!

このけだるさ加減、ワルツの三拍子、そしてスライドギター、つぶやいたりシャウトしたり…。何かでも雰囲気いいんですよね。アルバムではこの曲が終わると…ラスト曲「手をとりあって」になるのです…。



◆和訳は…難しかった…。単語もかなり調べました。(続きは後半)



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Song Title:「Drowse」
Artist:Queen


Lyrics © Sony/ATV Music Publishing LLC
Copyright: ROGER TAYLOR


Released in 1977
From The Album"A Day At The Races"

:原詞は太字

It's the sad-eyed, goodbye,
yesterday moments I remember
It's the bleak street,
weak-kneed partings I recall



悲しい瞳 をしたサヨナラだった
過ぎていったあの瞬間を 忘れない
もの淋しい通りだった
嫌々ながらに別れたことを想い出す


It's the mistier mist
The hazier days
The brighter sun
And the easier lays
There's all the more reason
for laughing and crying
When you're younger
and life isn't too hard at all


霧であたりがかすんでた
もやのかかった毎日だった
太陽が明るく輝いて
気持ちのいい光を浴びせてくれた
笑ったり泣いたりするのに
それ以上の理由があったんだ
アンタが今よりも若く
人生に苦労なんてほとんどなかったあの頃

It's the fantastic drowse of the afternoon Sundays
That bored you to rages of tears
The unending pleadings,
to waste all your good times
In thoughts of your middle aged years


日曜の午後の心地のよい まどろみ
退屈なひととき 涙が湧いてくる
オヤジになった自分を考えるなんて
楽しい時間を無駄にする
終わりのない弁解のようなもの


It's a vertical hold,
all the things that you're told
For the everyday hero it all turns to zero
And there's all the more reason
for living or dying
When you're young
and your troubles are all very small



タテからの支配
すべてのことは言われたことばかり
日常生活のヒーローは 何にもなりやしない
生きることにも死ぬことにも
それ以上の理由があったんだ
アンタが今よりも若く
悩みなんて皆とてもちっちゃかったあの頃


Out here on the street
We'd gather and meet
And scuff up the sidewalk
with endlessly restless feet
Half of the time
We'd broaden our minds
More in the poolhall than we did in the schoolhall



俺達はここから外の通りに飛び出して
集まってたむろしてたんだ
永遠に終わることのないような足取りで
靴が磨り減るくらい舗道を練り歩いたよ
ほとんどいつもビリヤード場にいて
学校で学ぶよりも沢山のことを学んでいった


With the downtown chewing-gum bums
Watching the nightlife, the lights and the fun


ダウンタウンでチューインガムを噛んでる奴らと
眺めていたんだ 夜の生活  街の灯りと快楽を

Never wanted to be the boy next door
Always thought I'd be something more
But it ain't easy for a smalltown boy
It ain't easy at all


どこにでもいるようなヤツにはなりたくなかった
いつも何かそれ以上のモノになれるって思ってた
でもちっぽけな町のガキには たやすくなかったよ
とても簡単なことじゃなかった


Thinkin' it right, doin' it wrong
It's easier from an armchair


頭では正しいことを考えても
やり方は正しくなかったのさ
肘掛け椅子に座り うたた寝してた方が楽だったよ


Waves of alternatives
Wash at my sleepiness
Have my eggs poached for
breakfast I guess


2つのうちどっちか決めなきゃいけないことが
波のように押し寄せてきて
俺の眠気を洗い流していく
ああ 朝のたまごは
ポーチドエッグがいいな


I think I'll be Clint Eastwood
Jimi Hendrix, he was good,
William The Conqueror
Now, who else do I like?



クリント・イーストウッドになれると思ってた
ジミ・ヘンドリックス もよかったな
ウィリアム王子というのもありか
いや  俺が好きなのは誰だったかな…?

(Words and Idioms)
bleak=寒い.吹きさらしの,寒々とした,荒れた
weak-kneed=膝の弱い、弱腰の
mistier=(mistyの比較級)かすみのかかった、 霧の深い
drowse=居眠り、うたた寝、まどろみ
rage=激しさ、猛烈、猛威、熱望、渇望
Pleading=弁解、申し開き
scruff=(靴などが)すり減る;表面に傷が付く(しばしばupを伴う)
broaden=広げる 広める
half of the time=ほとんどいつも
armchair=肘掛け椅子


日本語訳 by 音時


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◆この曲の大意…日曜の午後の“まどろみ(Drowse)。ガキだったころのことを回想するロジャー。

We'd broaden our minds
More in the poolhall than we did in the schoolhall


ほとんどいつもビリヤード場にいて
学校で学ぶよりも沢山のことを学んでいった

そんな少年だったんですね。
大物になることを夢見ていたあの頃、

でも 「 everyday hero 」は何にもなりやしなかった
朝ごはんのたまご料理は「ポーチドエッグがいいな」という日常のつぶやきが聞こえます。
(これが“Everyday Hero”ってことかな!?)


◆デビュー・アルバム「戦慄の王女(Queen)」からロジャーが歌う“Modern Times Rock 'n' Roll ”!





◆この曲好きです。アルバム「世界に捧ぐ(News OF The World)」より「秘めたる炎(“Fight From The Inside”)」。