アバ解散後のシングル。フリーダの「予感(There's Somethin Going On)」は全米で13位、世界的には大ヒットになりましたね。
フィル・コリンズがプロデュース、自身がドラムを叩いています。(イントロなんか、もろフィルっぽい)とても緊張感のあるサウンド、そしてダンサブル。これまでのアバにはなかった曲です。作詞・作曲はRuss Ballardです。

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◆彼女のウィキペディア情報を見ると次のようにありました。

フリーダ・リングスタッド(Frida Lyngstad)の通称で知られるアンニ=フリッド・リングスタッド(Anni-Frid Lyngstad、1945年11月15日 - )は、ノルウェー生まれ・スウェーデン育ちのミュージシャンで、ポップ・グループABBAのメンバー。同じくABBAのメンバーであるアグネッタ・フォルツコグと共にボーカルを担当した。 

・フリーダはノルウェー生まれですが、父親はドイツ人。戦後、ドイツ人はナチス・ドイツの協力者であるとして弾圧をさらされていたこともあり、スウェーデンに移住…そんなことがあったんですね。
・1967年9月の音楽コンテストに参加し、優勝。それを機にEMIとレコーディング契約を結び、同年9月11日に初のシングルを発売したのですが、このシングルを手がけたのが、後のABBAメンバーで結婚相手のベニー。翌年、スウェーデンのテレビ番組に出演し、そこでアグネッタに出会う…。こうしてアバが生まれます。(フリーダの詳しい情報はこちらの方のサイトが詳しいです。ご参照ください。) 

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◆さて、ご存じのようにアバには2人の女性ボーカルがいますよね。フリーダとアグネッタです。
 アバの楽曲はこの2人のボーカルの掛け合いがいいのですが、どうも僕に印象深いのは、金髪の女性の方の澄んだ高い声でした。コーラスの魅力は、もう一人の落ち着いたハスキーな声があってこそ、高い方の声が生きるのだと思いますが。
 ここで告白しますと、僕は、この曲がヒットするまでは、澄んだ声を持つ金髪の女性がフリーダだと勘違いして覚えていました…なんとなく、金髪の彼女の方が「フリーダ」って名前が似合うと思いませんか?(^-^; この曲のPVを見て、初めて自分の間違いに気づくという…。

勘違いはないにしても、僕のように、アグネッタの印象を強く感じてた人は、フリーダを「金髪じゃない方」と思っていたかもしれません。そんな意味でもフリーダのこのヒットは彼女にとっても大きかったのだと思います。

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Song Title:「I Know There's Something Going On」
Artist:Frida 


(Russ Ballard)

Released in 1983
US Billboard Hot100#13
From The Album“Something's Going On”

I can see that, it won't be long
You grow cold when you keep holding on
You know you've changed
And your words they lie
That's something you can't deny

わかってるわ まもなくだって…
私を抱いてるときにだって
どんどん冷たくなるあなた
自分が変わったのをわかってる
あなたの言葉は嘘ばかり
否定できない何かがそこにある

I call, you're not at home
You're home, but you're not alone
If you wanna leave
Then why don't you say
Your love has gone anyway

電話しても あなたはいない
いたとしたって 一人じゃないのよ
もし別れたいなら
そのときはこう言って
”愛はもう終わったんだ”って

I know there's something going on
I know there's something going on
I know it won't be long
Won't be long before you're gone
There's something going on
There's something going on

何かが起きてるってわかってる
何かが起きてる予感がするの
もう長くないんだって
すぐにあなたが去っていくわ
何かが起こってるの
何かが起きているのよ

I know a good thing
Must come to an end
But it's hard to take
Loosing a friend
I know what you think
And what's in your mind
So darling, why pretend

いい事だって
終わりがあるってわかってる
でも好きな人を失うのは
我慢ができないことよ
あなたが考えてること
心のなかも私はわかってる
だからお願い 嘘はやめて

I know there's something going on
I know there's something going on
I know it won't be long
Won't be long before you're gone

何かが起きてるって感じてる
何かが動いてるのがわかってる
もう長くはないわ
もうすぐ あなたは去っていくのよ
There's something going on
There's something going on
I know there's something going on
I know there's something going on
I know it won't be long
Won't be long before you're gone

There's something going on
There's something going on
There's something going on
There's something going on
何かが起きてる予感がするの
もう長くない
もうじきあなたが去っていくのね
何かが変わっていく
何かが起きているの
何かが動いてる
でも私には何もできない…

日本語訳 by 音時

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◆冒頭のPV…うーむ。「予感」は「予感」で終わらず、彼の尻尾を掴むべく、彼の後を付けまわすのですね…なかなか怖いビデオでした。

愛する人の心がもう離れていっていると感じてるのに何もできない…辛いですよね。

◆さて、1983年2月に最高位13位のヒットとなったフリーダから遅れること8カ月。1982年10月にもう一人の金髪女性のアグネッタの方も全米チャートにランクインしてきます。その曲が"Can't Shake Loose"。こちらも合わせて取り上げてみたいと思います。(こちらをどうぞ


◆スタジオで歌フリーダ。何かが起こってるけど”今にみていなさい”って感じ?

 

◆アバのフリーダがメイン曲「I Have a Dream」。1979年ウェンブリーのステージ、最後に子ども達も登場…。



◆「別れの予感」と言えばテレサ・テンさんですね。