さあ、アルバム「Atlantic Crossing」の締めくくり。名曲“Sailing”であります…!

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 この曲は全英では1位になったけど、ビルボードチャートでは58位どまりだったんだな。

ロッド・スチュワートといえば、僕は「全米トップ40」の「Tonight's The Night」の大ヒットから、アルバムは順番に「Night On The Town」「Foot Loose & Fancy Free」から聴き始め、もう一方で「Atlantic Crossing」「Smiler」、Faces、マーキュリー時代のロッドと遡って聴いていきました。

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◆「Atlantic Crossing」と「Night On The Town」はA面、B面が“Fast”と“Slow”と分かれていてカッコよかった。でもNight On The TownはFast Halfの最後の曲が“Trade Wind”でバラードだったのでちょっと法則性からいうと納得できず憤慨しましたが(-_-;)。

 “Sailing”は「Atlantic Crossing」の当時はB面の“Slow Side”のラスト曲。この面が実にいい!僕はしばらく前は i podに「Atlantic Crossing」を入れて聴いていましたが、アルバム通しでは聴かずに、“Fast”と“Slow”と別々のプレイリストに入れて、LP時代と同じように片面ずつ聴いてました。(

★「セイリング」をシングルにするにあたってのエピソードがありました。
(「ロッド・スチュワート自伝」より)

"俺は「マギー・メイ」のときと同様にこの曲をアルバムからのファーストシングルにすることには強く反対していた。俺の希望は「スリー・タイム・ルーザー」だったんだ。結局このときも、俺が笑えるほど間違っていたことが証明されたわけで、俺も喜んでそれを認めるよ" 


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Song Title:「Sailing」
Artist:Rod Stewart


Songwriters: SUTHERLAND, GAVIN MAURICE
lyrics © Universal Music Publishing Group, Warner/Chappell Music, Inc.

Released in 1975
US Billboard Hot100#58
From The Album“Atlantic Crossing”
I am sailing
I am sailing
Home again
'Cross the sea

I am sailing,
Stormy waters
To be near you,
To be free
わたしは船出する
帆を立てて出発する
生まれた場所へと
海を渡って

わたしは船出する
荒れ狂う波を越えて
あなたのもとへと
自由になるために
I am flying,
I am flying
Like a bird
'Cross the sky

I am flying,
Passing high clouds
To be with you,
To be free
わたしは飛び立つ
翼を広げて飛び立つ
自由な鳥のように
大空を渡って

わたしは飛び立つ
高い雲も飛び越えて
あなたと共にあるために
自由になるために
Can you hear me,
can you hear me
Through the dark night,
far away

I am dying,
forever crying
To be with you,
who can say
わたしの声が聞こえますか?
わたしの呼ぶ声が聞こえますか?
暗い夜を抜けて
遠くから呼んでいるのです

わたしは逝こうとしています
永遠に泣き叫びながら
あなたと共にあるために
それは誰にもわからないのです
Can you hear me,
can you hear me
Through the dark night
far away

I am dying,
forever crying
To be with you,
who can say 
わたしの声が聞こえますか?
わたしの呼ぶ声が聞こえますか?
暗い夜を抜けて
遠くから呼んでいるのです

わたしは逝こうとしています
永遠に泣き叫びながら
あなたと共にあるために
それは誰にもわからないのです

We are sailing,
we are sailing
Home again
'Cross the sea

わたしたちは船出する
帆を上げて船出する
生まれた場所へ戻ります
大きな海を越えて
We are sailing
Stormy waters
To be near you,
To be free
わたしたちは船出する
荒れ狂う波を越えて
あなたのそばに行くために
自由になるために

Oh Lord, to be near you, to be free
Oh Lord, to be near you, to be free
Oh Lord, to be near you, to be free
Oh Lord

ああ神よ
いまあなたのそばに
わたしは自由になるのです
 
日本語訳 by 音時

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◆生ロッドを聴けるチャンスが来ました!1979年ロッド来日のニュースが!しかもチケットはすべて「抽選」。これであれば僕も当たるチャンスがある。往復はがきで応募したところ、嬉しい「当選」!。そして…なんとチケットは…「金髪女性」じゃないですか!こーふんでした!

Blondes Rod Ticket
(こういうチケットでした。こちらはネットからいただいたロンドン公演のもの)

でもって武道館で生ロッド、そして生セイリングが聴ける!席は良くはなかったけど、嬉しかったですな~。ただ当時大ヒットしていた“アイム・セクシー”あたりで、“ん?ロッドなんか歌い方苦しそうだな…”と聴いてて感じました。ラストの“セイリング”もやっぱりちょっと声が出ていない。そしたら案の定…この日は武道館アンコールなし!ちょっとこれは残念な感じで武道館で帰りたくなかったな…。淋しい「セイリング」の思い出です。

-1. HOT LEGS
-2. BORN LOOSE
-3. TONIGHT'S THE NIGHT
-4 .THE WILD SIDE OF LIFE
-5. GET BACK
-6. YOUR'RE IN MY HEART
-7. I DON'T WANT TO TALK ABOUT IT
-8. BLONDES(HAVE MORE FAN)
-9. DA YA THINK I'M SEXY
-10. MAGGIE MAY
-11. I'M LOSING YOU~STANDIN'N IS THE SHADOWS OF LOVE~
-12. SWEET LITTLE ROCK'N ROLLER
-13. SAILING
アンコールなし

★ところで…「Sailing」は僕の応援している浦和レッズの「We Are Diamonds」の元歌。
もう古い話になりますが、レッズ側からロッドにコンタクト取ったら、ロッドがメッセージをくれました!(2009年のJリーグ2ndステージ)

【浦和レッズのみんなへ】
 「みんなが僕の『セイリング』に合わせてビクトリー・ソング(勝利の歌)を歌っているのをビデオで見て、とてもハッピーになったよ。
 本当は今日スタジアムで試合を見てみんなの歌を生で聴けたらよかったんだけど、今日は僕のコンサートに来てくれるファンのために、僕も万全な状態にしておかなければならなくてね。
 残念ながら、リハーサルのスケジュールの都合で試合を見られそうにないんだ。
でもさいたまスーパーアリーナからレッズの勝利を祈っている。
また近いうちに、みんなに会えることを願っているよ!」


浦和レッズ オフィシャルWebサイト

◆これがオリジナル。サザーランド・ブラザース・バンド の「Sailing」(1972) 



◆イングランドのグラストンベリーでのライヴより(2002)




(おまけ)浦和レッズ 「We Are Diamonds!」現役を引退した阿部選手や鈴木啓太選手、牧野選手もいますね。




(この記事で参考にしたページ)
・「ロッド・スチュワート自伝」(楓書店)
・URAWA REDS OFFICIAL WEBSITE
・Wikipedia Sailing