冒頭のビデオ。うーむ、男はスパイか。逃げるなかで、死の願望が頭をよぎる?最後には捕まって…。
オランダのロック・バンド、ゴールデン・イヤリングのメンバー達本人が出演のビデオです。
この曲が収録されたアルバム「Cuts(邦題;トワイライト・ゾーン)」のジャケットも出てきますね。

"トワイライト・ゾーン”
「不可思議」や「超常現象」が起こる場所などを指しますね。「昼」でも「夜」でもない曖昧な時間帯である「夕暮れ時」を「怪異が起こる時間」という意味に使った、とウィキペディアに書かれておりました。このビデオでいうと…もう現実と夢の区別のつかなくなった自分を「トワイライト・ゾーンに足を踏み入れた」と表現しているのかな。

◆バンド「ゴールデン・イヤリング」のことや、この曲の全米チャート成績などは星船さんブログ「ビルボードチャート日記」をご参照ください。

GoldenEar


Song Title:「Twilight Zone」
Artsit:Golden Earring


Writer(s): George Kooymans

Released in 1983
US Billboard Hot100#10
From The Album“Cuts”

Somewhere in a lonely hotel room
There's a guy starting to realize
that eternal fate has turned its back on him.
It's two a.m.
どこか淋しいホテルの一室
一人の男が気づき始めた
永遠の運命に見捨てられたことに
深夜2時のことだった
It's two a.m.
The fear has gone
I'm sitting here waitin'
The gun's still warm
Maybe my connection is tired of taking chances

Yeah there's a storm on the loose
Sirens in my head
Wrapped up in silence
All circuits are dead
Cannot decode
my whole life spins into a frenzy
夜中の2時
恐怖は過ぎ去ったけれど
俺はここに座って待っている
銃はまだ熱いままで
もしかして俺の仲間たちも
危険を冒すのには うんざりなのか

ああ 嵐が狂ったように吹き荒れて
俺の頭にサイレンが鳴り響く
静けさに包まれて
逃げ道はすべて遮断され
理解できないんだ
人生が丸ごと狂気のなかに
ぐるぐる巻きこまれてることに
Help
I'm steppin' into the twilight zone
The place is a madhouse
Feels like being cloned
My beacon's been moved
Under moon and star
Where am I to go
Now that I've gone too far

Soon you will come to know
When the bullet hits the bone
Soon you will come to know
When the bullet hits the bone
助けてくれ トワイライト・ゾーンに
足を踏み入れちまったんだ
ここは狂った家
自分がクローンになったみたいさ
俺の目印は月と星の下に隠れて
どこに行こうとしてるのかわからない
どうやら俺は行き過ぎちまった

すぐにおまえもわかるはず
弾丸が骨に当たったときに
すぐにおまえもわかるようになる
弾丸が骨まで届いたときに

I'm falling down a spiral
Destination unknown
Double crossed messenger
all alone
Can't get no connection
Can't get through
where are you

俺はぐるぐる回って落ちていく
行き先もわからずに
使者にも裏切られて
完全に一人ぼっちさ
誰とも連絡を取れず切り抜けられない
いまおまえはどこに?
Well the night weighs heavy
On his guilty mind
This far from the borderline
When the hit-man comes
He knows damn well
He has been cheated

And he says
ああ 夜が重くのしかかる
男の罪の意識に
ここは境界線からほど遠い場所
殺し屋がやって来るんだ
男はよくわかってる
ずっと騙されてきたんだ

ヤツはこう言うのさ
Help
I'm steppin' into the twilight zone
The place is a madhouse
Feels like being cloned
My beacon's been moved
Under moon and star
Where am I to go
Now that I've gone too far

Soon you will come to know
When the bullet hits the bone
Soon you will come to know
When the bullet hits the bone
助けてくれ トワイライト・ゾーンに
足を踏み入れちまったよ
ここは狂った家だ
俺はクローンになっちまった
目印も月と星の下に隠れて
どこに行こうとしてるのかわからない
どうやら俺は行き過ぎちまった

すぐにおまえもわかるはず
弾丸が骨に当たったときに
すぐにおまえもわかるはず
弾丸が骨まで届いたときに…

(Words and Idioms)
turn one's back on=(1)…に背を向ける (2) …を見捨てる
frenzy=熱狂;激高,激情;極度の興奮状態;
beacon=かがり火、のろし、灯台、発信機
Destination unknown=宛先不明
double-cross=〔友人・仲間などを〕欺く[裏切る・だます] 寝返る
get through=〈困難な時〉を切り抜ける;
damn well=《俗語》 確かに, ちゃんと.

日本語訳 by 音時

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◆"トワイライト・ゾーン"と言えば、マンハッタン・トランスファーのあの曲を想い出しますが、この曲は別曲。作者のジョージ・クーイマンはゴールデン・イヤリングのギタリストですが、彼が影響を受けたのは、Robert Ludlumが書いたスパイ小説「The Bourne Identity」であるとのこと。

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この「ボーン・アイデンティティー」、そうですこのあと映画化され、シリーズ化となる大ヒット作ですね。小説からインスパイアされた世界を映像に、ロックに表現したんですね。


◆ライヴでの「Twilight Zone」




◆こちらはマンハッタン・トランスファーの「トワイライト・ゾーン」。Soul Trainの番組のダンスシーンでマンハッタン・トランスファーは出てきません(^▽^;)