1年間のNo1曲数でいうと、1973年が27曲。1974年(35)、1975年(35)、1976年(26)、1977年(28)となかなか多く、聴き応えのある名曲が沢山ありました。
 KC&The Sunshine Bandの曲は、応援はしてはいません(笑)でしたが、ほぼ1週で1位を交代するようなときの1位でしたので、KCのせいで1位になれなかった名曲というのも特に思い当たらず敵も作ることはほぼありませんでした(^▽^;)。
 この曲"I'm Your Boogie Man"もそんな曲です。

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◆この曲をKCと一緒に作っているベーシストのリチャード・フィンチはコンポーザーでプロデューサーでもあります。KCのヒット曲のほとんどはKCとリチャードが共作です。
 リチャードは"I'm Your Boogie Man"について、「マイアミのラジオステーションのDJについて歌にした」と言っています。このDJの名前は Robert W. Walker。 KCの最初のヒットシングル“Get down tonight”を1番最初にエアプレイしてくれたDJだそうです。彼らはロバートに感謝の意を表してこの曲を作ったといいます。

当初はこの曲は"I'm your boogie man…"という歌詞ではなくて、"I'll be a sun-of-a-gun、look what you've done"(俺は悪党になってやる、なんてことをしてくれたんだ)という歌詞で始まる曲だったらしいですよ。しかしKCとリチャードはこの歌詞が気にいらず歌詞をそっくり入れ替えたと言います。


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Song Title :「I'm Your Boogie Man」
Artist:KC & The Sunshine Band


Songwriters: CASEY, HARRY WAYNE/FINCH, RICHARD RAYMOND
 Lyrics c Sony/ATV Music Publishing LLC

Released in 1977
US Billboard Hot100#1(1)
From The Album"Part3"

I'm your boogie man,
that's what I am.
I'm here to do whatever I can.
Be it early morning, late afternoon
Or at midnight.
It's never too soon

俺はおまえのブギーマン
そいつが俺なのさ
やれることなんでもするためここに来たのさ
それが早朝だろうと 夕方だろうと
真夜中だってかまわない
ちょうどいい時間に駆けつける

To want to please you,
To want to keep you
To want to do it all, all for you
I want to be your, be your rubber ball.
I want to be the boy you love most of all.

おまえを喜ばせたい
おまえを離したくない
おまえのためになんでもしよう
おまえのラバー・ボールになりたい
おまえが誰よりも愛してくれる男になりたい

I'm your boogie man,
I'm your boogie man.
Turn me on!

俺はおまえのブギーマン
俺はおまえのブギーマン
俺を楽しませてくれ!

I'm your boogie man,
I'm your boogie man.
I'll do what you want.

俺はおまえのブギーマン
俺はおまえのブギーマン
おまえの望むことをしてやるよ

I'm your boogie man,
that's what I am.
I'm here to do whatever i can.
Be it early morning, late afternoon.
Or at midnight. it's never too soon

俺はおまえのブギーマン
それが俺なのさ
やれることをするために
ここにいるのさ
早朝だって 夕方だって
真夜中だって 時間ぴったりに登場するよ

To want to take you,
to want to hold you.
I want to give my all, all to you.

おまえを連れ去りに
おまえを抱きしめに
すべてのものをおまえに
おまえに差し出すために

And I want you to completely understand.
Wherever I'm at, wherever I am,
I'm your boogie man,
I'm your boogie man.
Turn me on!

しっかりわかってほしくて
俺がどこにいようとね
俺はおまえのブギーマン
俺はおまえのブギーマン
俺のスイッチをつけてくれ

I'm your boogie man,
I'm your boogie man.
I'll do what you want.

俺はおまえのブギーマン
俺はおまえのブギーマン
おまえの望むこと
何だってしてやるぜ

日本語訳 by 音時

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◆"Boogie Man"って何でしょう?
リチャードによると、
"ブギーマン"というと怖い怪物のイメージがあると思いますが、そうじゃなくて"Boogie"とは"踊って 腰を振って いい感じになる"こと。毎朝、みんなにファンクを聴かせてくれていい感じの気持ちと元気を与えてくれる人、だそうです!

◆歌詞に出てくる"Rubber Ball"はちょっと意味不明。でも"ゴム毬"は必ず跳ね返って戻ってくるものだから、"なんでもおまえのワガママを聞いてやるし俺はそんなのへっちゃらさ"って意味なのかな?って思いました。

◆"I'm Your Boogie Man"が1位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles Week Ending 11th June, 1977

 1 2 I’M YOUR BOOGIE MAN / WRAP YOUR ARMS AROUND ME –•– K.C. and the Sunshine Band (T.K.)-16 (1 week at #1) (1)
2 3 DREAMS –•– Fleetwood Mac (Warner Brothers)-9 (2)
3 4 GOT TO GIVE IT UP (Part 1) –•– Marvin Gaye (Tamla)-9 (3)
4 5 GONNA FLY NOW (Theme From “Rocky”) –•– Bill Conti (United Artists)-8 (4)
5 9 FEELS LIKE THE FIRST TIME –•– Foreigner (Atlantic)-12 (5)

6 7 LUCILLE –•– Kenny Rogers (United Artists)-12 (6)
7 8 LONELY BOY –•– Andrew Gold (Asylum)-13 (7)
8 11 UNDERCOVER ANGEL –•– Alan O’Day (Pacific)-11 (8)
9 1 SIR DUKE –•– Stevie Wonder (Tamla)-11 (1)
10 6 COULDN’T GET IT RIGHT –•– The Climax Blues Band (Sire)-17 (3)

「愛するデューク」を蹴落して2位から首位の座へ! しかし翌週にはこの週2位のフリートウッド・マック「ドリームス」に明け渡します。4位はロッキーのテーマ。5位はフォリナーのデビュー曲「衝撃のファースト・タイム」。


◆The Midnight Special More 1977



◆アルバム「Part3」ではB面の"I'm Your Boogie Man"とこの曲"Keep It Comin'Love(愛はノン・ストップ)"がメドレーのように続いていきます。「愛はノン・ストップ」は「Star Wars Title Theme」と「You Light Up My Life」の壁に阻まれて、最高位2位でした。



(この記事で参考にしたページ)
・Wikipedia I'm Your Boogie Man
・ビルボード・ナンバー1ヒット1971-1980下(音楽之友社)