僕が家に帰れるのを祝ってよ
一曲歌ってほしいんだ
クリスマス前のこの時期に聴きたい1曲です。
コロナの世の中になり、帰省も自粛、を呼び掛けられるようになりました。「故郷や実家に帰ること」はそれだけでもありがたいこと、素敵なこと、なんだよな
◆ロギンズ&メッシーナの解散を経て、届けられたケニーのファースト・ソロアルバムは"Cerebrate Me Home"。アルバム邦題はなぜか"未来への誓い"でした。ちょっと大袈裟な感じですね(^▽^;)。
◆アルバムタイトル曲「Celebrate Me Home」。この曲はチャートでヒットはしていませんが、ケニーにとっては最もケニーらしい、愛されている曲といえるかもしれません。海外では、タイトルになっている"Cerebrate Me Home"というフレーズが「クリスマスシーズンは家に帰って過ごそう」という呼びかけに使われて、この時期にはよくラジオでDJがこの曲を流すそうですよ。

下に貼り付けたいくつかのケニーのライヴでも、この曲は観客ファンとの掛け合いから大合唱になったりする人気曲となっています。作者はBob JamesとKenny Loggins。Bob Jamesがピアノをバックで弾き、Kennyが歌い上げます。終盤にゴスペルのようなコーラスも入り、ちょっと感動するものもありますね。
アルバムプロデュースはBob Jamesともう一人、Phil Rhamone(フィル・ラモーン)の名前がありますが、その後フィルはビリー・ジョエルの「The Stranger」や「52nd Street」をプロデュースもしましたね。「The Stranger」の「Everybody Has A Dream」や「52nd Street」の「Until The Night」など、終盤の分厚いコーラスで盛り上げるような曲のアレンジが得意なのかな、と思ったりします。
(Bob James, Loggins)
Released in 1977
From The Album"Cerebrate Me Home"

Home for the holidays,
I believe I've missed each and every face,
Come on and play my music,
Let's turn on the love light in the place
休暇には帰省する季節だね
みんなの顔が懐かしくなってる
さあ 僕の好きな音楽をかけてくれ
その場所を愛の光で灯そうよ
It's time I found myself,
Totally surrounded in your circles
Whoa, my friends
気が付くときなのさ
みんなにすっかり囲まれた僕が見える
ああ そうだよ
Please, celebrate me home,
Give me a number,
Please, celebrate me home
Play me one more song,
That I'll always remember,
And I can recall,
Whenever I find myself too all alone,
I can sing me home.
ねえ 僕が家に帰れるよう祝ってよ
僕のために一曲歌って
お願いさ 僕が帰れるよう祝ってよ
もう一曲歌ってほしいんだ
そしたら僕はいつだって覚えてて
その歌を想い出せる
一人ぼっちで淋しいときも
歌えば家に帰れた気分になれる
Uneasy highway,
Traveling where
the Westerly winds can fly,
Somebody tried to tell me,
But the men forgot to tell me why,
ハイウェイでの楽じゃない旅
西風が吹く場所を旅するのさ
誰かが僕に言おうとするけど
その理由を忘れてしまったようだ
I gotta count on being gone,
Come on woman,
Come on daddy,
Be what you want from me,
I'm this strong,
I'll be weak...
僕は旅立たなきゃいけないんだ
ねえ 母さん
ねえ 父さん
僕にどうして欲しい?
僕はこうして強く見えても
たぶん弱音も吐いてしまいそうさ
Please, celebrate me home,
Give me a number,
Please, celebrate me home
Play me one more song,
That I'll always remember,
I can recall,
Whenever I find myself too all alone,
I can make believe I've never gone,
I never know where I belong,
Sing me home.
お願いさ 僕が家に帰れるよう祝ってよ
僕のために一曲歌って
どうぞ 家に帰れるよう僕を祝って
もう一曲歌ってほしいんだ
そしたら僕はいつだって覚えてて
その歌を想い出せる
一人ぼっちで淋しいときも
歌を歌えば家に帰れるのさ
僕は消えたりしない そう自分に言い聞かせて
どこにいけばいいかわからないけれど
歌えば家に帰れるんだ
Please, celebrate me home,
Give me a number,
Please, celebrate me home
Play me one more song,
祝ってよ 僕が家にいられることを
1曲かけてほしいんだ
お願いだ 僕が家にいられるのを祈ってよ
もう1曲お願いだよ
Celebrate, celebrate
Celebrate, celebrate
Celebrate, celebrate
Celebrate me home
祝おう 祝うんだ
祝おう 祝うんだ
祝おう 祝うんだ
僕が家に帰れることを
Please, celebrate me home,
Please, celebrate me home,
Well I'm finally here,
But I'm bound to roam,
Come on celebrate me home
ああ 僕はついにここにいる
あちこちを旅しなきゃならないけど
今日は 家に帰れたことを祝ってほしい
Well I'm finally here,
But I'm bound to roam,
Come on celebrate me home
ああ ついに僕はここに来た
ツアーの日々が待っているけど
そうさ 今日だけでも祝ってよ
Well I'm finally here,
But I'm bound to roam,
Come on celebrate me home
僕はとうとう家に帰れたんだ
あちこち さまよう身だけれど
さあ 祝っておくれ
Please, celebrate me home,
Please, celebrate me home,
Please, celebrate me home,
Please, celebrate me home,
Please, celebrate me home,
Please, celebrate me home,
たのむよ 祝ってよ
お願いさ 僕が家に帰れることを
祝っておくれよ
僕は家に帰れる
僕はとうとう家に帰れるんだ
そのときが待ち遠しいよ
さあ 祝っておくれ
(Words and Idioms)
bound to 《be ~》~しなければならない、~する運命にある
roam=(あてもなく)歩き回る,ぶらつく; 放浪する
日本語訳 by 音時

◆"Celebrate Me Home"と言う言葉。実際のところ、"Me"と"Home"の位置はどういう関係にあるのか、ちょっと難しいなあと思いました。"祝う"のであれば(忙しいなか無事に)"家に帰れた"(すでに身体は家に戻れた)ことかと思いますが、歌詞の物語としては、「(歌手稼業でツアーなどで忙しく)家に帰れない」から(僕の)歌を歌ってもらうことで、僕は「家に帰れた気になる」。だから「Celebrate Me Home」は「家に帰れないけど、気持ちだけでも家に帰れたことを祝ってよ」とも取れるなあ…(^_^;)。ちょっと面倒くさい。
でも最後のコーラスでは、
Well I'm finally here,
But I'm bound to roam,
Come on celebrate me home
と歌っているので、「家に実際に帰れた」のかな。おめでとう!(^_^)/
クリスマスを祝ってね。
◆ところでアルバム「Celebrate Me Home」からのシングルリリースは"I Believe In Love"。この曲は全米66位止まりという記録でしたが、ケニーのことを知ってから、彼のアルバムをさかのぼって聴いたときに、何か聞いたことがあるなあと思っていたら、そう、バーブラ・ストライサンドが映画「スター誕生」のなかで歌っていたんですね。この曲は映画のなかでも記憶に残る曲でした。
◆ケニーのライヴではやはりこの曲がハイライト。この屋外のライヴなかなかよい。
◆オーディエンスとのやり取りもあります。(Saban Beverly Hills 2013)
◆ケニー作「愛を信じて(I Believe In Love)」を歌うバーブラ。映画「スター誕生」のステージ場面です。
コメント
コメント一覧 (2)
Kennyのソロアルバムで一番好きなのはこのアルバムで表題曲も大好きなんだけど
昔YouTubeで見たグランドキャニオンでのこの曲のパフォーマンスがベストなんだけどいつの間にか消されてた。そしてつい最近またUPされてて感謝のコメントをしようとしたらなんとKennyの公式チャンネルだった(笑)これは必見ですよ。
https://youtu.be/Kbcro30GBtU