ああ この曲は終焉にふさわしい。この曲でアルバム「アビイ・ロード」も締めくくり、そしてビートルズの歴史も終わり、楽しく夢のようなポールのライヴも終了となります…。いつも「聞きたいけど聞きたくない曲」であります…。




◆3曲別々のクレジットはされていますが、やっぱりこの3曲は組曲ですね。終了に向かって子守唄の「ゴールデン・スランバー」が始まります。

この曲はポールが子どもの子守唄「Golden Slumbers Kiss your eyes」にヒントを得て作った曲。"黄金のまどろみが瞳を満たす"は、"人はいずれは眠らなくてはならない"、"眠たくなってくる気持ち"="Golden Slumbers"に逆らってもしょうがない…ってことかなと思います。つまり、ビートルズも終わるべきだし、このライヴも終わらなくてはいけない。
"Golden Slumbers"のレコーディングには、ジョンはスコットランドで交通事故に巻き込まれ入院していて参加していません。これもまた皮肉。

◆「眠りに就く」ためには"重荷を背負う"ことを覚悟しなくてはいけない。ビートルズを終わらせる覚悟をみんな持っているのか、そうポールが歌っているのが"Carry That Weight"でしょうか。ジョンのプレイボーイ誌のインタビューでは、ジョンは"Carry That Weight"について「これはポール。たしか、彼が神経的にピリピリしていた頃の曲だ。」と言っています。
この曲の最後に"All good children go to heaven..."のわらべ歌が入ったのち...ビートが変わって曲は"The End"に突入にします。

◆ポールの"オーイェー、オーライ?"の呼びかけに続き、リンゴのドラムソロ、"Love you..."の繰り返しの後は、ギターバトル。そして印象的な歌詞が出てきます…。
ジョンのインタビューでは次のように触れらます。
"(The End)はポールのだ。アルバム「アビイ・ロード」のために作られた未完成の曲のひとつ。すてきなラインが一行ある。「きみの得る愛は、きみの与える愛に等しい」ポールだって、思索しようと思えば、できることがこれでわかる。"
 
これがビートルズの子守唄、なんですね。
…おやすみなさい。

Songwriters
(LENNON / MCCARTNEY)
Lyrics © Sony/ATV Music Publishing LLC

Released in1969
From The Album“Abbey Road”

*原詞の引用は太字


81klCVJB0AL._SY355_

(Golden Slumbers)
Once there was a way,
to get back homeward,
Once there was a way,
to get back home
Sleep pretty darling do not cry,
and I will sing a lullaby

昔 そこに道があった
その道は故郷に帰る道
昔 そこに道があった
故郷に帰る道がね
おやすみ 愛しい子 泣かないで
子守唄を歌ってあげるから

Golden slumbers fill your eyes,
smiles awake you when you rise
Sleep pretty darling do not cry,
and I will sing a lullaby


黄金のまどろみがおまえの瞳を満たす
ほほえみがおまえの目を覚まさせる
おやすみ 愛しい子 泣かないで
子守唄を歌ってあげるから

Once there was a way,
to get back homeward,
Once there was a way,
to get back home
Sleep pretty darling do not cry,
and I will sing a lullaby


かつて そこに道があった
その道は故郷に続く道
かつて そこに道があった
故郷に続く道がね
おやすみ 愛しい子 泣かないで
そしたら
子守唄を歌ってあげるから

(Carry That Weight)
Boy you're gonna carry that weight,
carry that weight for a long time
Boy you're gonna carry that weight,
carry that weight for a long time


さあ その重荷を背負っていくんだ
その重荷を背負うんだ 長い間ずっと
さあ その重荷を背負っていけ
その重荷を背負うがいいさ これからずっと

I never give you my pillow,
I only send you my invitations
And in the middle of the celebrations,
I break down


きみに枕を渡すことはないさ
僕がきみに送るのは招待状だけ
そして祝いの席の真っ只中に
僕は崩れ落ちるんだ...

Boy you're gonna carry that weight,
carry that weight for a long time
Boy you're gonna carry that weight,
carry that weight for a long time


さあ その重荷を背負っていくんだ
その重荷を背負うんだ 長い間ずっと
さあ その重荷を背負っていけ
その重荷を背負うがいいさ これからずっと

(The End)
Oh yeah, all right,
are you gonna be in my dreams tonight?


Oh yeah さあ いいかい
今夜 きみは僕の夢に登場するかい?

Love you, love you, love you,
love you, love you, love you..

.
愛してる 愛してるよ…

And in the end,
the love you take,
is equal to the love you make,
Ah


そして 最後に
きみの受ける愛は
きみ がもたらす愛と等しくなるんだよ
ああ


日本語訳 by 音時


この曲で勝手に始まった、1週間の「Welcome Paul Week」は終了! 東京ドーム公演に参加された皆様、お疲れ様でした。ポールが最後に「また会おう」と言った挨拶を信じて、年にもマケズ、音楽を聴いていきましょうね(^▽^)。
両国国技館、および名古屋公演に参加されるみなさん、ぜひ楽しんできてください!

(明日から、通常ソング?に戻ります)

◆こどもの歌"Golden Slumbers kiss your eyes"です。

 

Golden slumbers kiss your eyes,
Smiles await you when you rise.
Sleep,
Pretty baby,
Do not cry,
And I will sing a lullaby.
Cares you know not,
Therefore sleep,
While over you a watch I'll keep.
Sleep,
Pretty darling,
Do not cry,
And I will sing a lullaby.