とってもおかしな曲!、だけどとってもいい曲!がラジオ番組「全米トップ40」を聴いていたら流れてきました。それがこの曲"Rainbow Connection"。歌っているのはカエルのカーミットくん(Kermit The Frog)ということです!?
◆最終的にチャートの25位まであがった"Rainbow Connection"。歌っているのは、人形が主人公の"The Muppet Movie"の登場人物...じゃなかった登場カエルのカーミット!
◆曲の先者は"ポール・ウィリアムス"。素晴らしいソングライター(ミュージシャン)です。
ポール・ウィリアムスはどうしてカエルのカーミットにこの曲を歌わせることにしたのか、インタビューに対して、こう答えています。
Rainbow Connectionは"The Muppet Movie"の最初のナンバーなんだ。リード・キャラクターがこの曲で立ったともいえるね。カエルのカーミットが沼地の真ん中に座ってる。ケニー(・アッシャー)と僕は曲を書こうと座ってる。僕らは構想を考える...カーミットは見た目はほかのカエルと何も変わらない。でも彼は俳優でいえばJames Stewartのような=平均的な中流のアメリカ人のような=カエルなんだ。僕らはどうしたらカーミットが"考えるカエル"で"内省的な性格"なことを表現できるのかと考えたんだ。そこで彼のいる環境を考えてみたんだ。そこにあるのは"水"と"空気"と"光"。そして"彼が虹を見ているという設定"を思いついたんだ。彼は自分の人生を振り返り、生きる意味を考え、精神的修養を積んでいくようなことを表していきたいと思ったのさ。
調べてみたところ、James Stewartという俳優さんは"「平均的な中流階級のアメリカ人(英語版)」の役を多く演じたことによる役柄の印象から「アメリカの良心」と呼ばれた"と紹介されていました。作者のポールとケニーは人間のことを歌うのに、"どこにでもいるようなカエル"に人生のことを考える歌を歌わせたい、って思ったんですね!
それでは"Rainbow Connection"の歌詞と日本語訳です(記事は後半へ続きます)。
それでは"Rainbow Connection"の歌詞と日本語訳です(記事は後半へ続きます)。
(PAUL WILLIAMS、Kenneth Ascher)
Released in 1979
US Billboard Hot100#25
Why are there so many songs about rainbows
And what's on the other side
Rainbows are visions
But only illusions
And rainbows have nothing to hide
どうしてこんなにたくさん
虹を歌った歌があるのかな?
虹の向こうには何があるんだろ?
虹は 将来の夢 を表すんだ
でも本当はただの幻想
だけど虹には隠し事はない
So we've been told
And some choose to believe it
I know they're wrong, wait and see
Some day we'll find it
The rainbow connection
The lovers, the dreamers, and me
そうずっと言われてきたし
そのことを信じ込む人もいる
でもそれは間違いさ 見ててごらん
いつか 僕たちにもわかる
虹が人と人とを結びつけるんだ
恋人たち 夢見る人たち そして僕を…
Who said that every wish
Would be heard and answered
When wished on the morning star...
Somebody thought of that
And someone believed it
And look what it's done so far
誰が言ったんだい?
朝の星に願いを掛ければ
どんな願いも聞き入れられ答えが出るんだって
そんなことを考えた誰かがいて
それを信じた誰かがいたのさ
今になって 文句言っても仕方がないよ
朝の星に願いを掛ければ
どんな願いも聞き入れられ答えが出るんだって
そんなことを考えた誰かがいて
それを信じた誰かがいたのさ
今になって 文句言っても仕方がないよ
What's so amazing
That keeps us stargazing
And what do we think we might see
Someday we'll find it
The rainbow connection
The lovers, the dreamers, and me
That keeps us stargazing
And what do we think we might see
Someday we'll find it
The rainbow connection
The lovers, the dreamers, and me
ビックリしちゃうよね
僕たちずっと星を見続けてるなんてさ
何かを見つけられるかもしれないって
いつかは僕たちだって見つけられる
虹が結びつけてくれるんだ
恋人たち 夢を見る人たち そして僕を
僕たちずっと星を見続けてるなんてさ
何かを見つけられるかもしれないって
いつかは僕たちだって見つけられる
虹が結びつけてくれるんだ
恋人たち 夢を見る人たち そして僕を
All of us under its spell,
we know that it's probably magic
we know that it's probably magic
僕たちみんな 呪文をかけられてるんだ
みんな知ってるのさ
それが おそらく魔法の力なんだって...!
みんな知ってるのさ
それが おそらく魔法の力なんだって...!
Have you been half asleep?
And have you heard voices?
I've heard them calling my name
半分眠ってぼーっとしていたり
声を耳にしたことがあるかい?
誰かが僕の名前を呼んでいたんだ
Is this the sweet sound
That called the young sailors?
The voice might be one in the same
これが若い水兵を呼ぶという
甘い囁き声なのかな?
この声はそれと同じものなのかもね
甘い囁き声なのかな?
この声はそれと同じものなのかもね
I've heard it too many times to ignore it
It's something that I'm supposed to be
Someday we'll find it
The rainbow connection
The lovers, the dreamers and me
It's something that I'm supposed to be
Someday we'll find it
The rainbow connection
The lovers, the dreamers and me
気付かないふりができないくらい
何度もその声を聞いたよ
気づかなきゃいけない大切な声だった
僕らはいつかは見つけられるさ
虹がきっと繋げてくれるよ
恋人たち 夢見る人たち そして僕を
何度もその声を聞いたよ
気づかなきゃいけない大切な声だった
僕らはいつかは見つけられるさ
虹がきっと繋げてくれるよ
恋人たち 夢見る人たち そして僕を
La da da di da da dum da duh da da dum di da ohhh
(Words and Idioms)
so far=これまでのところ その点で
日本語訳 by 音時
◆いろんなイメージのある「虹」。「虹」が見られると幸せな気持ちになりますよね。"Rainbow Connection"は何を指すんでしょうか。「虹」が何かと何かを繋げてくれるんですね。"虹のつながり"それからさらに転じて"虹の架け橋"という和訳も考えましたが、そのあと"恋人たち""夢をみる人たち"そして"僕"と続くことを考えると、虹は僕を含めて、こうした人たちの「絆」「つながり」を作ってくれる存在なのかなと思い、名詞に訳しませんでした。もっとしっくりする和訳を見つけたら将来変更するかもしれません(^▽^;)。
◆そしてこの曲は沢山の人にカバーされますが、なかでもカーペンターズのカバーは日本のテレビドラマでも主題歌になり、よく聴かれました。カーペンターズのカバーについては別記事にて取り上げたいと思います。
◆みんなで大合唱するぞ~!"Rainbow Connection"
◆ブロンディのデボラ・ハリーとカーミットが共演!
◆虹ソング! 天地真理さん「虹をわたって」。懐かしい~!
コメント
コメント一覧 (7)
セサミストリート、カリキュラマシーン、モンキーズのドラマの再放送で育ちました、懐かしくて嬉しい、優しい曲です。
音時さんはお忙しいでしょうか、もし機会があればJamesStewart の映画もご覧になって下さいまし。この曲の作者さんのイメージな平均的な中流は「スミス、都へ行く」だと思います。キムタクの「CHANGE」もここが根拠かと。
私のいちおしは「裏窓」。アメリカの石原裕次郎なので、彼の出演作なら適当に見ても、あまり外れません。
この曲久し振りに聴きました、というよりも多分約40年ぶりに聴いたのだと思います。録音もしていなかったです。
当時は何となくコミックソングっぽく思っていましたが、実はポールウィリアムスさんの作であったのですね、歌詞も素晴らしいじゃないですか。カーペンターズもカバーしていて。
改めて聞くとゆったりホンワカしていていい歌です。