2018年9月27日、マーティ・バリンが天国に旅立ちました。
享年76歳。もう3年前になりますね。(こちら


メランコリックな歌声のマーティー。
日本人の心に染み入るような曲をいっぱい歌ってくれました。
マーティー、安らかにお眠りください…。






Songwriters: Jesse Barish
lyrics c Warner/Chappell Music, Inc., SHAPIRO BERNSTEIN & CO. INC., THE BICYCLE MUSIC COMPANY

Released in 1981
US Billboard Hot100#8
From The Album"Balin"

heartKanashiku

*原詞の引用は太字

Is everything alright?
I just called to say how lost
I feel without you
Miles away
I realy can't believe I'm here
and how I still care about you



「元気にしてたかい?」
きみがいなくなり
僕は感情を失くしてしまい
それで思わず電話してしまったよ
遠く離れて 僕が今
ここにいることが信じられない
今もきみをどれだけ思っていることか


Hearts can break
And never mend together
Love can fade away
Hearts do cry
when love won't stay forever
Hearts can be that way



心は簡単に傷つくもの
そして元には戻らない
愛さえ うつろいでいく
心は泣き叫ぶもの
愛が永遠でいられないなら
心はそうするしかないんだ

Is everything the same?
do you ever think of me
and how we loved one another
Will you change your mind
Will you want me back again
or have you found yourself a new lover



「変わらなかったかい?」
きみは僕のことを
思い出すことがあるのだろうか
僕たちあんなに愛し合ったんだ
もう気持ちは変わらないのかい
僕に戻ってほしいと思わないのかい
だとしたら きみはもう
新しい恋人を見つけたってことだよね


Hearts can break
And never mend together
Love can fade away
Hearts do cry
when love won't stay forever
Hearts can be that way



心は簡単に傷つくもの
そして元には戻らない
愛さえ うつろいでいく
心は泣き叫ぶもの
愛が永遠でいられないなら
心はそうするしかないんだ


Is everything o.k.?
I just thought I'd write a song
to tell the world how I miss you
'Cause each and everyday
I think of all the words I never said
and all the chances that I had to



「問題なくやってんだね?」
僕は歌を書こうと思ったよ
どんなにきみが恋しいのかを歌に込めて
だって毎日毎日
言えなかった言葉を考えてるんだ
何度も言うチャンスはあったのに


Hearts can break
And never mend together
Love can fade away
Hearts do cry
when love won't stay forever
Hearts can be that way


心は簡単に傷つくもの
そして元には戻らない
愛さえ うつろいでいく
心は泣き叫ぶもの
愛が永遠でいられないなら
心はそうするしかないんだ


Hearts can be that way
Hearts can be...
Is everything alright?


心はそうするしかないんだ
人の心は…
「元気にしてたかい?」


日本語訳 by 音時


◆もの悲しい感じで、優しいんだけど独特な歌声。


 マーティーはジェファーソン・エアプレインをポール・カントナーと創設。グレイス・スリック加入後は男女3人のボーカル編成に。グレイスがボーカルを取る曲が大ヒットになったけど、バリンのボーカルは欠かせませんでした。ウッドストックを経て、バリンは自ら作ったエアプレインを脱退。その頃のジャニスやジミヘンの死もきっかけになり自分の音楽を見直したかったようです。

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 そしてポール・カントナー、グレイス・スリックらが作ったジェファーソン・スターシップに加入(改名したのだとばかり思ってましたが、エアプレインは解散したのですね)


 それからの「Miracles」「With Your Love」「Count On Me」などは好きだったなぁ...。
この曲なんかのタイアップあったのかな。思い出せない。日本でもよくかかっていて、秋に思い出したくなる1曲です。日本では稲垣潤一さんが「ハート悲しく」としてカバー。このバージョンは、ちょっと「メランコリックさ」や「ねちっこさ」(!?)が失われた感じで僕には残念だった記憶があります。
 
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◆和訳では、
「Is everything alright?」
「Is everything the same?」
「Is everything o.k.?」
のみが実際の電話での会話。あとは彼の心の中の声と訳しました。でも、もしかして、上記の歌詞の部分も自分自身の中の声なのかもしれないなとふと思いました。

「Is everything alright?」と聞くからには、「I'm fine thank you、and you?」と返ってきたら「I'm fine.」ってツラくても答えないといけません。この歌は、色々思うことあるってツラいけど、彼女に「僕は元気だよ」ってことを伝えたいという歌だと思います。歌詞にあるような思いはぐっと心(Hearts)に秘めて...。

作者のJesse barishさんはジェファーソン・スターシップの“count on me“の作者でもあり、マーティーとは交流の深いソングライターのようですね。