七夕の夜…スターマンが現れる…かも?



◆名盤!ということを雑誌で見てアルバム「ジギー・スターダスト」を後追いにてCDを購入しました。まず1曲目"Five Years"…僕たちには5年しか残されてない…にまず度肝を抜かれましたね~。ラストは"Rock'N'Roll Suicide(ロックン・ロールの自殺者)"。こちらでシメです。なんか僕はこれだけでもぶっ飛んでしまいました。

◆「ジギー・スターダスト」はデビッド・ボウイの5作目のアルバム。"ボウイが自らが異星からやってきた架空のスーパースター「ジギー」となり、ロック・スターとしての成功からその没落までを描く物語を、アルバムに収録された曲で構成している作品"です。

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 そのなかでこの曲"スターマン"は"ジギー"が"子供たちみんなにブギーを躍らせるために"空から登場してくる曲です。

A面
-1. 「5年間」 (Five Years)   4:42
-2. 「魂の愛」 (Soul Love)   3:33
-3. 「月世界の白昼夢」 (Moonage Daydream)   4:37
-4. 「スターマン」 (Starman)   4:16
-5. 「イット・エイント・イージー」 (It Ain't Easy)  2:57

B面
-6. 「レディ・スターダスト」 (Lady Stardust)   3:21
-7. 「スター」 (Star)   2:47
-8. 「君の意志のままに」 (Hang Onto Yourself)   2:40
-9. 「屈折する星くず」 (Ziggy Stardust)   3:13
10. 「サフラゲット・シティ」 (Suffragette City)   3:25
11. 「ロックン・ロールの自殺者」 (Rock'N'Roll Suicide)

◆夜眠れなくて(?)何気なく聴いていたラジオ。ロックが流れてきた。「ロックに魂が足りない」という歌詞だった…すると…うるさい音でかかっていた曲がだんだん弱まってきて宇宙からの声が聞こえてきた。

"スターマン"が空で待っていて、今にも降臨しようとしている!


「本当のロックを教えてやるよ」

でも…スターマンは僕たち若者がぶっ飛び(Blow my mind)すぎちゃうんじゃないかと心配している。でも大丈夫なこともわかってる。

"子どもたちには既成の音楽は聴かせない(lose it)、スターマンの奏でるロックを聴くんだ(use it)、そして子供たちみんなにブギーを教えるんだ"。

誰かに教えたいと思って友達に電話した。
すると、そいつもスターマンの声を既に聴いていた!
スターマンは僕らがロックに活気を持ったとき(sparkle)、空から地上に立つんだ。そして降り立ったんだ!

◆地上に降り立った「ジギー」。アルバムの曲にしたがって、ジギーはその後、「スターダムにのし上がろうとするライズと苦悩」(It Ain't Easy)、「ロックン・ロール・スターになれば自分の望み、富と名声、愛情と平和がすべてかなうというスターダムへの憧れ」(Star)、「僕が興味を持っているのは政治と自分自身とセックスの3つ」(Hang Onto Yourself)、「ジギーの過剰なエゴに不満は爆発し、ファンはジギーに襲い掛かり、バンドは解散する」(Ziggy Stardust)、そしてジギーは「性的な情熱と絶望感にさいなまれ」(Suffragette City)、ラストは「ジミーの使命は終わり。あなたは素晴らしい!両手を差し出してくれと悲壮な叫びをあげながら彼は消滅していく」(Rock'N'Roll Suicide)…となっていきます。
(日本盤CDライナーノーツ 信貴朋子さん解説より引用させていただきました)

◆ボウイのアルバム"ジギー・スターダスト"は聴けば聴くほど新たな発見があるアルバムです…。

Songwriters BOWIE, DAVID
Lyrics c EMI Music Publishing, Sony/ATV Music Publishing LLC, BMG RIGHTS MANAGEMENT US, LLC, TINTORETTO MUSIC

Released in 1972
UK Single Chart#10
 Billboard Hot100#65
From The Album"The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars"

"Starman"lyrics(英語詞はこちらのサイトからいただきました)


Didn't know what time it was
and the lights were low
I leaned back on my radio
Some cat was layin' down
Some rock 'n' roll 'lotta soul, he said

何時だったかはわからないけど
光は薄暗くなってたよ
僕はリラックスしてラジオを聴いてたら
ある男のレコードがかかってて
そいつはこう歌ってた
"ロックン・ロールにもっと魂を"って

Then the loud sound did seem to fade
Came back like a slow voice
on a wave of phase
That weren't no D.J.
that was hazy cosmic jive

すると でかい音が だんだん消えかかり
代わりにラジオから
ゆっくりとした声が聞こえてきたんだ
そいつはD.Jの声じゃない
霞んだ音の宇宙からのスウィングだった

There's a starman
waiting in the sky
He'd like to come and meet us
But he thinks he'd blow our minds
There's a starman
waiting in the sky
He's told us not to blow it
'Cause he knows it's all worthwhile

スターマンがいる
空で待ってるのさ
僕たちに会いたがってるけど
刺激が強すぎないか心配してるんだ
スターマンが現れる
空で待ってるんだ
"台無しにするな"って彼が言う
彼はすべてのことには
意義があると知ってるんだ


He told me
Let the children lose it
Let the children use it
Let all the children boogie

彼は僕に言ったんだ
"子供たちに既成のロックを忘れさせよう"
"子供たちに私の音楽を聴かせよう"
"子供たちみんなを
 本物のロックで踊らせるんだ"


I had to phone someone
so I picked on you
Hey, that's far out
so you heard him too
Switch on the TV
we may pick him up on Channel Two

誰かに電話しなきゃと思った
それできみに電話したんだ
"ヘイ スゴいんだぜ"って
そしたらきみも聴いてたんだね
テレビをつけてみろよ
2チャンネルで
彼を見つけられるかもしれないよ


Look out your window
I can see his light
If we can sparkle
he may land tonight
Don't tell your poppa
or he'll get us locked up in fright

窓の外を見てみろよ
僕には彼の光が見えるんだ
僕らが"火花"を出すことができたら
今晩にでも彼が地上に降りてくるかもしれない
パパには言っちゃいけないよ
ギョッとして
僕らを閉じ込めちゃうからさ


There's a starman
waiting in the sky
He'd like to come and meet us
But he thinks he'd blow our minds
There's a starman
waiting in the sky
He's told us not to blow it
'Cause he knows it's all worthwhile

スターマンがいる
空で待ってるのさ
僕たちに会いたがってるけど
刺激が強すぎないか心配してるんだ
スターマンが現れる
空で待ってるんだ
"ぶっ飛んだりするなよ"って彼が言う
彼がいま現れることに意味があるんだ


He told me
Let the children lose it
Let the children use it
Let all the children boogie

彼は僕に言ったんだ
"子供たちに既成のロックを忘れさせよう"
"子供たちに私の音楽を聴かせよう"
"子供たちみんなを
 本物のロックで踊らせるんだ"


There's a starman
waiting in the sky
He'd like to come and meet us
But he thinks he'd blow our minds
There's a starman
waiting in the sky
He's told us not to blow it
'Cause he knows it's all worthwhile

スターマンがいる
空で待ってるのさ
僕たちに会いたがってるけど
刺激が強すぎないか心配してるんだ
スターマンが現れる
空で待ってるんだ
"ぶっ飛んだりするなよ"って彼が言う
彼がいま現れることに意味があるんだ


He told me
Let the children lose it
Let the children use it
Let all the children boogie

スターマンが言ったのさ
"子供たちに既成のロックを忘れさせよう"
"子供たちに私のロックを聴かせよう"
"子供たちみんなに熱狂させるんだ"


La, la, la, la, la, la, la, la


日本語訳 by 音時

(Words and Idioms)
lean back=後ろにもたれる、悠長に構える
cat=A person usually male, A guy
lay down=〈ポピュラー音楽を〉録音する.
hazy=かすんだ、はっきりしない
blow one's mind=衝撃を与える、興奮させる
worthwhile=価値(値打ち・やりがい)がある
in fright=恐怖を感じて、ギョッとして


◆このビデオは必見。これが…ボウイなんだ。1972年のスタジオライヴ。




◆スタジオでのライヴです。Live on TFI Friday 1999.

 


(この記事で参考にしたページ)
・Wikipedia Star Man
・Wikipedia The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars
・「ジギー・スターダスト」日本盤CD解説ライナーノーツ
ジャケット写真もここからいただきました。